melt pure (ページ30)

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時刻は既に深夜だった。

"危ないからAの家の近くで話そう"

と提案する元太に自分の家の近くの公園を教えた。
今から行くから待ってて

と言われて私は自分の家で元太から連絡が来るのを待っていた。

その間に色々なことを考えた

元太と再会するまでのこと

当時の自分の気持ち

今の自分の気持ち

そして、海斗のこと。

自分の中でまだ何が正解なのかわからない

そんな事を考えているうちに
元太から着いたよと連絡が来た

外に出て、すぐ近くの公園で元太と合流した

元太「電話くれると思ってなかった、ありがとう」

そう言って笑う元太を見て

やっぱりこの笑顔が好きだったな、と思った。

元太「ねえ、あのさ、やっぱ俺Aの事好き。」

突然の、そしてストレート過ぎる元太の言葉に

私は言葉を詰まらせた。

元太「もっかい俺にチャンスくださいって言ったら、やだ？」

私の手をそっと握って潤んだ瞳で訴える元太を見て

『ちょっと、考えさせて欲しい。』

そう言って片方の手で元太の手を離した。

" 待ってるね時間くれてありがとう "

微笑んでそんなことを言う元太を

私は、見捨てることが出来ない気がした