melt pure (ページ23)

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元太｢海斗だよね、？あれ。｣

『なんでそれ、』

元太｢たまたま中学のアルバム開いた時、寄せ書きのページに挟んでた写真見ちゃってさ、｣

とっといてくれてたんだ
なんて少し心が弾んだけど、

花が好きなAにならきっと伝わる、
幼かった俺なりに考えて頑張った方だった

元太｢あんなちっせぇ字、気付かねーよ！笑｣

元太は急に思い切り笑って俺にそう言い放った

そんなに小さかったか？？
でも確かに、恥ずかしくて薄〜く、小さく書いた

元太｢しかも今、そんなちっさかったかな〜とか俺なりに頑張ったんだけどな〜とか考えてたろ！｣

『え？、なんでそれ、』

元太｢めっちゃ表情に出てるし、あたふたしてるし、わかり易すぎ(笑) 嫌な奴だったらどうしようかと思ったけど、素直で良い奴で安心したよ、｣

元太｢今も好きなんだろ、？Aのこと。｣

ズカズカと俺の心に入ってくるような元太
でも、なぜか嫌な感じがしない

ズカズカと、というより
スっと心に入り込んで来るような人柄だと思った

『うん、好きだよ』

そう伝えると

｢そっかー、そうだよな、俺もだからさ、これからはライバルになっちゃうなー！笑｣

そう言って笑う元太に

俺は " 勝てないかもしれない " と思った。