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気づけばあれから2週間近くが経過していた
相変わらず村山は鬼邪高を束ねる頭として、鬼邪地区に入っては勝手をしようとする余所者を潰す事に追われ
特別楽しいとも退屈とも言えない毎日を流されるままに過ごしていた
あの日、連絡先さえ聞いていればまた違った結果が待っていただろうにと後悔しては
いつまで経っても会いに来る気配がないAに拗ねた子供のような思いを馳せながら見事に不貞腐れるの繰り返し
どうしてそこまで会いたいと思うのかと聞かれてもそんなものこっちが知りたいくらいだ
｢もうやだ俺餓死しちゃう｣
｢大体相手は黒猫だぞ、関わった人間に災いしか呼び込まないって噂のヤツにあまり期待するのも…｣
｢それは噂じゃん？実際の黒猫ちゃんはなんかこう……なんかいい感じなの！｣
｢いや知らねぇよ、仮に黒猫がいい子でもこんな治安の悪い場所にホイホイ来れるか 可哀想だろ｣
｢それ、俺たちが言っていいの？｣
｢良くはねぇな｣
Aに会う以前の毎日に戻っただけなのに
どうしてこんなに物足りないのか
いくら考えても納得するような答えはでなかった
喧嘩が強いから勝負したいとか、そんな事じゃない限り滅多にワクワクしたりしないのに
Aの何がそうさせたのかずっと分からないまま
思わせぶりなことを言っておきながらあのAのことだから本気と捉えてないかもしれない
そう思うと何だか逆に悔しくなってきて
｢絶対黒猫ちゃん俺の事忘れてるし、軽い冗談だと思ってる｣
｢まぁそう落ち込むな、どうしてそこまで会いたいって思うんだよ｣
｢だからー、それが分かったら今苦労してないの｣
｢もしかしてこれ？｣
枕に顔を埋め、あの日のことをずっと後悔していると
村山の横にいた中林がそっと小指を立てた
何度も言うが村山はハッキリとしないことは苦手だ
強さも感情もなんでもハッキリさせたい村山は中林の小指をじっと見つめると難しそうな顔をしては
結局何が言いたいんだと枕を思いっきりぶん投げた
｢何が言いたいんだよ｣
｢黒猫のこと好きになっちゃった？｣
｢は、｣
｢恋だよ恋、うっかり惚れた？｣
男子特有の軽いノリで飛び出した
村山がAに惚れちゃったんじゃないか説
好きとか嫌いとか、そこだけは唯一曖昧で
｢いやそれは…ないでしょ、多分｣
相手が仲間でも同じ男でもない存在なら
尚更今まで深く考えたことがなかった
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AYA(プロフ) - 大好きな作品です！続編ぜひ読ませていただきたいです😭❤️ (7月23日 23時) (
レス) @page50 id: aab851b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - こちめるさん» こちめるさんのペースで良いので続編見たいです〜🥹絶対出たら読みます…とりあえず読み返します……＾＾ (7月23日 23時) (レス) @page50 id: 3cc58c0538 (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - どんぴしゃすぎて、、ほんと大好きな作品です、！大変だとは思いますが続編みたいです(>_<;) (7月23日 18時) (レス) @page50 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリエ(プロフ) - 村山さん作品で一番大好きな話です！！続きを楽しみにしています。応援しています！！ (7月23日 14時) (レス) @page50 id: 6d5541c5a1 (このIDを非表示/違反報告)
こちめる(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます🤍🙌🏻❕めっっっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますほんと光栄です😭これからもゆったりコツコツ頑張って更新します🫶🏻 (7月4日 23時) (レス) id: b38c8404b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちめる
| 作成日時：2023年7月4日 19時
