両片想いのその先は : BL (ページ4)

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Unrequited love : 3 ページ4

まさかこんなにあっさり一緒に住む事ができるなんて思ってなかった。気持ちがバレないようには気を付けないといけないから頑張るか。

『カンター、荷物全部運び終わった？』

「うん。あとダンボール1個で全部」

俺たちは、この間同居する事になって
やっと新居も見つかって引っ越し作業を終えた。

『はあなんか疲れたな～』

「でもやっぱ新居っていいよね～早く撮影したい」

さすが、行動が早い。今さっき荷物を運んできたはずなのに機材が入っている箱をガサゴソと開き始めた。ノートパソコン、カメラ、照明。

『どうせならホラー系の企画とかやりたいね。ここでしか出来ないような』

自分の相方が怖がりでホラーなどが嫌いなのは十分知ってる。でも怖がっている反応とか面白いし可愛いし.. なんて言ったらふざけんな～と馬鹿にして笑ってくれるだろうか。

「なんですぐそうなるんだよ～！トミーがやってよ～」

『カンタがやるから面白いんだろ～』

カンタは笑いながら喋りながら撮影の準備をしている。どうすれば1度に色々なことが出来るのだろう。ああ、なんだか眠くなってきた。

『なんか.. 俺眠いわ。カンタ膝枕して～まだクッション出してないだろ？』

「あはは、何言ってるんだよ、今出すから待って」

流石に膝枕はしてくれないかと思いながらカンタからクッションを受け取る。

『用があったら起こしてもいいから』

「うんおやすみ～」

今のうちによく寝て夜カンタに先に寝てもらおう。いつも俺が先に寝て俺が後に起きるからカンタの寝顔は全然見れない。同居生活1日目くらいはカンタの寝顔が見たいなとか思ったり。

「トミー .. 寝た？」

小さい声でカンタが呼びかけてきた