50 ページ12
『…んだここ』
ここはどこだ？
目を覚ませば、見覚えのあるような、そんな建物の前に立っていた。
俺は確か、学校にいた筈なのに…。
ついさっきまで、黄瀬と廊下で話してた筈、だよな？
何で俺は外にいる？
そしてここはどこだ？
学校…？
全く記憶に無い。いや、何かを知っている気もするが…
どうしたら、この違和感は拭い取れる？
首を傾げつつ、校舎の中に入ってみる。
中には誰もおらず、しんとした静寂が辺りを包んでいた。
教室を覗き込む。
クラス表示は3-A。
…なーんか見覚えがあると思ったら、高校の時のクラスと同じだ。懐かしい。
次々に校舎内を見て回る。
図書室に、職員室。
色々な教室を見て回って、改めて感じる違和感。
段々と、違和感が広がっていく。
この拭えない既視感の正体は、一体＿？
「なぁお前」
『ッ！？』
後ろから唐突に声をかけられ、驚きのままに振り返る。
そこにいたのは、黒いモヤに覆われたナニカ。
声も、変声機を使ったように二重になっている。
『誰だ、お前は…？』
「…何も覚えていないんだな、お前は。まあいいさ、時間はまだある」
「何も覚えてない」、だと？
俺は、何かを忘れているのか？
ズキズキと頭が痛み始める。
「俺はお前だよ、三ツ木A。なあ…早く自分の罪を思い出せよ」
『罪…？？』
意識が段々と薄れていく。
眠気に抗えず、瞼が落ちていく時の感覚にも似た感覚を覚える。
その黒いモヤに手を伸ばしたところで、ぱちんと何かが弾ける音がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通りすがりの一般人 - mnちゃん達が主君に食べさせてたお菓子ってもしや手作り…ってコト…⁉ (4月26日 23時) (
レス) @page15 id: 3abe2dada4 (このIDを非表示/違反報告)
みどやつ - うぅ…布団に潜ってるﾛﾛﾛ可愛すぎんか？さすが我の推し！！！ (3月28日 5時) (レス) @page14 id: 46fb34583d (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - みどやつさん» ふっふっふ、お楽しみに！ (3月27日 6時) (レス) id: ac293fa2a7 (このIDを非表示/違反報告)
みどやつ - うわぁぁぁぁぁ！！！！わからん…でも次楽しみですぜ！ (3月27日 5時) (レス) @page13 id: 46fb34583d (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - みどやつさん» さて、何でしょうね？ (3月26日 7時) (レス) id: ac293fa2a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：樹乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0touka/
作成日時：2023年12月30日 17時
