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「ふー…」
ひとしきり話し終わった頃には、ずっと心にあった感情はほとんど抜け落ちていて、心がすうっとした気がした。
『気は済んだかよ？』
その声にはっとする。
体感では全然時間を感じなかったけど、とんでもない時間が経っていたのかもしれなかったから。
「えと…話聞いてくれはってありがとうな」
『いや本当にな。グダグダ話しやがってよ』
言葉遣いは乱暴だし、嫌味っぽい言葉を使うのは怖い。
けど…
「(結局、優しいんよなぁ…)」
そう。なんだかんだ言っても、話を全部聞いてくれて…優しい人なんだと思う。
「てか…なんで話、聞いてくれたん？」
普通やったら、説教の一つや二つありそうなもんやけどな。
『あ"あ…？んなもん気分だよ気分』
「えっ」
気分…？
気分でここまでしてくれるん？
『つーか…息苦しくねえのかよ？』
「…！」
図星だった。
女の子達は、「僕」じゃなくて「俺」を見とるから。
苦しい。本当は。
僕はクズだからしょうがない。
なんて決めつけられるのが、苦しかった。
「…息苦しいよ、ホンマは」
『ん、』
「でも…しゃーないんや。だってこのキャラが、僕のキャラだったから。でも…っ！」
『じゃあよ、ここで素を出せばいいんじゃねぇか？』
「っえ、」
『ここで話してっとき、お前楽しそうだったぞー。いいじゃねぇか。ここでくらい、素を晒しても』
じわり
視界が、涙で滲んだ。
ええんかな。自分を…「僕」を出しても？
『ここでくらい、話を全部伝えてけ。俺は…大抵は実験室辺りにいっからよ』
「ッ…！」
ああ、この人は…僕を見てくれる。
話を全部、聞いてくれるんや…！
でも。
話を聞いてくれるんは、僕だけがいい。
なあ先生。どうすればええ？
初めてなんや。こんな…どろどろした感情。
先生に見て欲しい。僕だけを見て、笑いかけてほしい。
こんな感情、気持ち悪いと先生は言うだろうか。
…いや、先生は大丈夫やんな！
先生は全部受けとめてくれるハズやから。
なあ先生、大好きやで。
乱暴な言葉使いも。
その若干◯んだ目も。
僕だけに向けられるその眼差しも。
タバコのせいで少し掠れた声も。
全部全部、だーいすきやで？
これからは、僕は先生しか見いひんから。
だから…先生も、僕だけ見ててな？
「大好き」なんかじゃ足りひん。
愛しとる。
先生、愛しとーで？
＿＿＿＿
んー…圧倒的これじゃない感！！！
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まかろん - どーもーゴッドでーす (3月6日 22時) (
レス) @page22 id: 0b9bf29afb (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - 塗さん» ふふふ、sypさんの会はめちゃくちゃ上手くできたと思うので嬉しいです！ (12月30日 5時) (レス) id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
塗 - 返信ありがとうございますぅぅ…まじでsypさん、ヤンデレ全開でサイコーです!! (12月29日 21時) (レス) id: d1b072df9a (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - 通りすがりの一般人さん» えっへへへ…sypさんはストーカー型からの妄想型にしていきますよえへへへへw← (12月28日 12時) (レス) id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの一般人 - 初っ端からフルスロットルなsyp様に変な声出してニヤニヤしてしまった・・・ (12月28日 12時) (レス) @page47 id: 3abe2dada4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹乃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisui0touka/
作成日時：2023年10月5日 7時
