畑が好き。いや、大好き。 (ページ10)

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たなっちside

「たなっちさんですかね。最初にお会いして時も話しかけてくださって、優しかったので！」

絶対はじめさんだと思っていた僕はめちゃくちゃ嬉しくて死ぬほど嬉しかった。ちょっとだけ自信を持ち、少しでも彼女に近づこうと僕はコンビニに一緒に行かないかと彼女を誘った。本当はもっとオシャレな場所に行きたいが今は我慢だ。

「行きます！少し準備するので待っててもらっても良いですか？」

ただ、コンビニ行くだけなのにそんな笑顔で言われたら少し彼女に期待をしてしまう。

コンビニ行くのにこんなにソワソワしたのは久しぶりだ。

「すみません、遅くなって。行きましょう！」

彼女を見た僕の顔はニヤケているか真っ赤になってるかのどっちかだろう。あまり、メイクには詳しくないが彼女が今しているのはナチュラルメイクというものだと思う。死ぬほど可愛い。ナチュラルだけど可愛い。また、簡単に彼女に心を奪われてしまった。

「あ、」

た「ん？どうかしました？」

「すいません。あれだけ準備したのに財布を忘れちゃいました、、、」

た「あー。別に元から僕が全部奢る予定だったので平気ですよ、気にしないでください。」

「いや、そんなわけには！」

た「えー、じゃあ、さっき畑の中で僕と1番付き合ってみたいと言ってくれたお礼ってことで良いですか？」

「え、じゃ、じゃあ申し訳ないですがお願いします」

た「はーい、本当に気にしないで下さいね」

僕が、付き合ってみたいと言ってくれたお礼と言った時に彼女の顔が赤くなってたのは勘違いなのか。
また、彼女に期待をしてしまう。もう、2回目だ。