4週目 ページ25
｢……へぇ、ストーカーですか｣
ベンチに並べた気持ち悪い贈り物を眺めた
入間さんって言うらしい細身の警官はその気持ち悪い証拠物をたまに手に取ったりした
｢……これはでも犯罪ですねぇ確かに｣
座り直した入間さんは私と独歩に目を戻すと手袋をしてる指を組んだ
｢うーん、そうだな｣
かと思うと立ち上がってうろちょろし始めてポケットからスマホを取り出した
｢とりあえず向かいましょう……確かにあなたの部屋なんですね？｣
時間だけ確認するとまた戻してどこかにひとりで歩いていった
｢まあ、見間違えてない限りは｣
質問に答えてついて行った
さらにその私のあとを紙袋をかかえて独歩が同じくついてきた
｢……Aさん、ストーカーは初めてじゃないんですか？｣
｢初めてですけど……｣
｢いや、それにしては冷静だと見受けられたので｣
……そうなのかな
え、もうちょっと焦った方がいいのこれ？
ええ、どうなんだろ
｢……独歩が守ってくれるんで｣
｢え？｣
｢……へぇ、どうぞ｣
｢どうも｣
入間さんに開けてもらった階段のドアをドアを通ってまた入間さんのあとについて階段を降りていく
響く入間さんの靴の音と私のヒールの音と独歩の靴の音が順番になって響いて心地よかった
階段の終わり、地下につくとそこは駐車場だった
たくさんの車の中から黒い外車のヘッドライトが光った
｢……わぁ｣
父親と同じ車じゃないけどなんかなつかしいその車は決して新しい車じゃなくて、なかなか乗り込んである感じだった
……みたことあるなぁ、多分どこだったか知らないけど
そんな私を横目に少し微笑んだ入間さんなんて目に映るわけもなく、またあとを追った
もちろん後ろで独歩がひどく怖い顔をしてるのも知らない
｢どうぞ｣
｢え、あどうも｣
入間さんは助手席のドアを開けて私を招いた
なんだか昔を思い出した、父親がいた頃は毎度毎度こうやってドアは誰か組員に開けてもらってたっけ
車内はピカピカでこれもまた嗅いだことのある香水の匂いがした
べつに父親のではないんだけど、懐かしい匂い
……入間さん元組員かな？
って思うほどこの人は懐かしい
｢……どうも｣
後部座席にも同じ形で乗り込んで運転席に入間さんが乗って車は出発した
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失格人間。(プロフ) - おおわああああああぁぁぁ最高ですです!!更新頑張って下さい!!!!!! (2019年4月4日 12時) (
レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - むぎさん» コメントありがとうございます、わああ嬉しいです！！ない脳みそを絞りに絞ってネタ考えます、、今後も何卒あよろしくお願いします (2018年12月3日 12時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - あの…続編……早く読みたいです…めちゃくちゃ面白かったです！！！まじ独歩最高です！ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 3e1d248cd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミレナ(プロフ) - まままさん» いえそんな！！楽しませてもらってます！！頑張って下さい！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 8824a387c8 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - ミレナさん» コメントありがとうございます、私の語彙力が酷いもので申し訳ないです、楽しんでいただけたなら幸いです、今後も何卒よろしくお願いします (2018年8月27日 19時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままま | 作者ホームページ：󾮗
作成日時：2018年6月30日 12時
