6 夕食の準備 ページ6
「ただいま。」
「おかえりー」
帰ってきたら、キッチンから母さんの声が聞こえてきた。
「え?今日って早番だっけ?」
「変更してもらったの。父さんと拓也(NIZAKI TAKUYA)もそろそろ帰ってくると思う。久しぶりに全員そろうわね。」
「そーだな。」
父さんは教師、母さんは看護師として働いている。
今までも帰るのは遅かったが、今月に入ってもっと帰りが遅くなっている。父さんは、来月にA区の人達もくる、研究授業がある。もし、好評価だったら、もしかしたらA区に上がれるかもしれないということで、その準備をしている。母さんも、優秀な看護師として、今、A区にある病院と母さんがいる病院で移動の話があるらしい。だから、2人とも忙しくなってたまに、帰ってこない時もある。拓也も成績がいいため、大学をA区にある、青蘭大学を目指せと学校側が言ったそうだ。
「ごめんね。いつも一緒に食べれなくて。」
「別に、俺は気にしてない。」
「本当は、A区には移りたくないんけどね。」
「しょうがないんじゃないか?移らなかったら移らなかったで、俺たちがいる学校、母さん達がいる仕事場が政府に目をつけられる。」
「そうね。」
本当は、A区に移りたくない。
家族全員が思っている事だ。
A区に行ったら今の暮らしよりもっといい暮らしが出来るかもしれない。でも、学校でできた友達、仕事場でできた仲間がいる。そいつらと会えなくなる。そのほうが嫌なんだ。
暮らしやすさより、今まで過ごしてきた仲間達と暮らしていきたい。それが、俺たち家族全員が思っていることなんだ。
それでも、移れと言われたら、移るしかない。
俺たちが今いる、学校、仕事場の仲間達のためにも、自分達のわがままは我慢しないといけない。
なんか、暗い雰囲気になってきた。
せっかく久しぶりに家族全員が集まるんだ。この雰囲気はだめだ。
「なんか手伝おうか?」
明るくしなければ。
この日だけは、そうしよう。
できるだけ明るい声で言った。
「そーね。じゃあ、食器の準備をしてくれない?」
母さんも気づいたのか明るい声を出した。
今日だけは忘れよう。
この時間だけは大切にしよう。
「わかった。」
「今日は、千弥の大好きなシチューよ。」
「ラッキー」
俺は食器の準備をして、そのあとは、母さんと最近起きた面白い話とかをしながら、父さんと拓也の帰りをまった。
(*゚∀゚)ノヽ(゚∀゚*)
くっそ長い笑笑
上の題名のしょぼさ笑笑
なんてつければいいのか分からなかった笑笑
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作者名:yumito、gin x他1人 | 作成日時:2017年11月19日 13時