16話 拒否 ページ17
「もちろん、ふざけてはいません。冗談でもありません。鬼ごっこなのですから、もちろん、鬼に捕まったら死にます。ですが、ゲーム開始前に机にリュックを置きます。その中には鬼と戦えるものもあれば、役にたたないものもあります。運次第ですね。まぁ、ルールはこんなものです。あ、ついでに、この学校から逃げようとしても無駄ですので。では、早速始めたいのですが、何か質問がある方は?」
長谷川さんが周りを見渡す。
すると、俺たちのクラスの会長、前田 智昭(MAEDA TOMOAKI)が手をあげた。
「鬼ごっこをいつまでやるかという、期間はきまっているんですか?」
確かに、放送では「ある期間」としか言っていなかった。
「それは、のちにわかります。あ、そうそう。あとひとつ。毎日1個、誰かにミッションが来ます。そのミッションをその日の鬼ごっこの時間が終わるまでに成し遂げられなかったら…その方か、その方の家族の1人を殺します」
な、なに!?
か、家族まで巻き込むのか!
みんなもザワザワしたり、顔を引き攣らせていたりしていた。泣きだしそうな人もいた。
なんの意味があるんだ…こんなゲーム
「では、あと30分後に始めます。準備をしてください。」
みんなは動かなかった。
「どうしたんです?」
「な、なんで、こんなことをやらなきゃいけないんですか?わ、私はやりたくないです!」
1人の女の子がそういった。すると、周りからも色んな声が飛びかった。
ま、まずい…おさえないと…
反抗したらどうなるか知ってるだろ!
「おい、やめろ。反抗したらどうなるかわかるだろ?」
俺は周りの人に落ち着けと言ったが、一切聞かない。
「お前はやりたいのか!こんなバカげてるゲーム!俺らの家族、命がかかってんだぞ!」
「んなことは知ってるんだよ!けど、ここでみんなが何をいおうと、政府が考えを帰ると思うか?なにをするかわかんねーぞ」
「じゃあ、お前だけ大人しく参加してろよ!俺は参加しない!」
そういうと、玄関に向かっていった。
「おい!」
色んな生徒が玄関へと向かっていく。俺は必死に止めようとした。けど、みんな聞かない。
「くそ、どうすれば…!」
「みなさん、落ち着いてください」
「落ち着いてられっか!」
パァン!
1人の生徒がそい言った瞬間、ホールに銃声が響いた。
そして、打たれた生徒は倒れ、そこからは、血が流れた。
静まり返るホール
そこに、静かに長谷川さんの声が響いた。
「あなたがたに拒否権があるとでも?」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yumito、gin x他1人 | 作成日時:2017年11月19日 13時