言語化できない感情 ページ15
―――in the mind of Satoru
実際には、もっと前からだ。
祇園 Aの特級昇級の件は、あの事件の直後――つまり１年前から既に審議されていた。
一級呪術師になるには、
１．二名以上の一級呪術師の推挙を得て、現役の一級相当の術師と何度か任務にあたる
２．適性があると判断されれば準一級となり、一級任務に単独であたり結果を残す
という条件があるが、特級には特に規定が設けられていないのが現状。
ただ言えることは、他の一級呪術師よりも規格外の実力と経験を積んでいることが絶対条件と言える。
乙骨 憂太は入学時から特級だった。
使用する術式がかなり特殊で強力なため。
それで言ったら、当然Aだって特級クラスだったことは、僕が一番良く分かってる。
そして、夏油 傑の死亡。
九十九 由基はフラフラしているし、憂太も海外にいる。
日本にいる特級呪術師は、僕だけ。
それじゃ駄目なのはわかっている。
Aはもう１人で何体もの一級呪霊・特級呪霊を倒している。
何より彼女本人も昇級を望んでいる。
Aの望みは何でも叶えてやりたい。でも。
五条「反対」
僕があまりにも上層部の決定に歯向かうもんだから、ついに一級以上の呪術師を呼んで会議まで開かれてしまった。
ついにAにも、上層部が審議していることが知られてしまう。
全員が賛成することくらい分かってんだよ。
けどどうしても駄目なんだ。
今ですら心配で気が狂いそうになる時があるのに。
これ以上Aが危険な任務に向かうなんて。
「…っ」
彼女は辛そうな目で俺を見る。
「信頼してないのは先生でしょ」
「任せるって言ったのに」
以前Aに言われた言葉。
ごめん。そうじゃないんだ。
頼むから分かってくれ。
他の呪術師たちが俺の言葉にザワつき始める中、夜蛾学長は盛大なため息をついた。
夜蛾「悟」
五条「…」
夜蛾「いい加減にしろ。私情を持ち込むな」
五条「…」
夜蛾「お前が反対したところで、もう抗う術はない。上層部が正式に決定を出した。賛成か反対を聞くための会議ではない」
五条「なっ…！？」
夜蛾「発表だ。祇園 Aを本日より、特級呪術師とする」
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佐々(プロフ) - i☆Risさん» 嬉しいコメントありがとうございます！そうなんですー、カッコいい先生に会いたくて…！（笑）アホな先生も好きですけど(^^)また読んでいただければ嬉しいです。 (2021年1月2日 16時) (
レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 一気に読んでしまいました！面白いです(゜∇^d)!!五条先生カッコいいしキュンキュンします〜☆彡夢主になりたい〜(笑)楽しみにしてます頑張って下さいね！ (2021年1月2日 7時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
佐々(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！夢なのに現実みを意識してしまいました（ ; ; ）笑 (2020年12月31日 16時) (レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 見ていてキュンキュンする2人ですね！！どちらかと言えば先生に振り回されてる夢主ちゃんですね笑笑 たまには振り回す側も見てみたい気持ちもします(o^^o)更新頑張ってください！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々 | 作成日時：2020年12月20日 19時
