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貴女side.
連れてこられたのは、海が見える小さな小屋
何故こんな所に私を連れてきたのかも、なんで母さんみたいに怒らないで優しい表情をしてるのかも分からない
ただ先程のような冷たい空気は無くなっている
それだけは、私でも簡単に理解できた
「おいで、外のテラスで海が一望できるんだ」
『、、怒らないの？』
「怒らないよ。確かに殴ったのは悪いけれど、子供にだって子供の考えがあるもの」
道の途中で買ったココアを渡され、暖まる為に手で握る。少し覚めた位の温もりがじんわりと手から伝わってきた
父さんは喧嘩の事について、あまり聞く気は無さそうだった
ただ海を見つめて、ボンヤリと瞳を曇らせて何処かを見つめてる
「、、母さんも言ってたねぇ。自分に殴られて痛くないのって、そりゃあ痛いに決まってる」
『、、、』
「Aの言いたい事も分かるよ。それに、Aはちゃんと手加減したんだもんね」
『！！！』
バッと父さんの方に顔を向けた
、、、なんで、知ってるの。殴ったの手加減したって、分かったの
無意識に出した言葉、父さんは何も返してくれなかった。でも、揺れる海と新月の何もない空を見つめながら、ゆっくりと口を動かした
「、、、母さんの体にね、生まれたんだよ」
『！、、、うん』
「もう少し後に言おうと思っていたんだ。我儘をあまり言ってくれないし、下が生まれたら一緒にいる時間が少なくなっちゃうからさ」
Aが寂しくなくても、僕が寂しいんだ
そう言い、私の頭を撫でた。優しくて、あまりにも柔らかい笑顔で此方を見るから、涙腺が緩んだ、泣きそうになった
ぎゅっと唇を噛んで、ココアを飲みながら上を向いた
父さんは、そんな私を笑わないで、独り言のように私に語り続けた
「暴力ってさ、凄く簡単なんだ。手を振り下ろせば叩ける、足を横に振れば蹴れる」
「凄く単純なんだよね。それが良いのか悪いのかそれを決めるのはとっても難しい」
「でもね、何かを守る時、その時だけは必ず許していいと思っているよ。僕はね」
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ユナ(プロフ) - 好きすぎる、、、、、、、、、、更新待ってます (8月6日 15時) (
レス) @page31 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
季 - 面白いです！ 頑張ってください。 (7月30日 10時) (レス) @page1 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
由香 - めちゃくちゃ好きです！更新楽しみにしてます！無理しない程度に頑張って下さい (2022年6月10日 12時) (レス) @page31 id: e934062c3d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - めちゃくちゃはまりました!!更新楽しみにしています!! (2022年1月9日 0時) (レス) @page31 id: dcc44d3e0e (このIDを非表示/違反報告)
稲荷(プロフ) - 続き楽しみです！ (2021年12月17日 18時) (レス) @page29 id: d01056f976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五葉 x他1人 | 作成日時：2021年5月5日 0時
