赤髪の兵士【進撃】 (ページ9)

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貴女side.

あれから何ヵ月か経過した

酒場に来る奴等は何時も通り元気だし、賭けも上々。私が負けたのは一回だけだ(私以外が喜んだのはウザかった)

あとエルヴィンともたまに晩酌を交わしていた
時に店の前で、路地裏、森の中、彼の機嫌が良いと壁の上に連れていってくれる時もあったな

彼が店に来ることは一回も無かったが。
世間から嫌われているから、人の目を気にしているんだろう

『別に平気だと思うけどな、私は』

酒場に世間もクソもあってたまるか。酒場は仲間と酒を飲み何も考えずに楽しむ場所だ

そんな場所で批判する奴が居ようものなら私が追い出してやる。一方的な偏見もあるかもしれないが、彼等だって人間だ、自由が必要だろ

、、まぁ、二人で飲む酒も旨いが

今日の待ち合わせ場所に向かって歩きながら、そんなモヤモヤとした事を考えていた

『はぁ、何かいってんだ、、、ん？』

待ち合わせ場所に着くと、調査兵団の制服着ている男を見つけた

多分エルヴィンだろうな、フードを被っているが何時もの事だ。怪しむ必要も無い

此方を見つけた彼に手を振れば、フードを外した後、ニコリと笑いながら手を振りかえした

「やぁ、A。久方ぶりだね」

『久しぶりだな、エルヴィン。見てくれ、今日は上等な酒が入ったんだ。つまみも作ってきたぞ』

「それは期待できる。君が選んでくる酒は何時も美味な物ばかりだからな」

カランッと人瓶のウィスキーとグラスを彼に見せれば、そう返ってきた

まぁ、選んでくる酒は私の趣味ばかりだけどな

本心かどうかは知らないが、何時も美味しいと言いながら飲むのを止めないから、不味くは無いんだろう

「今日は、君に１つお願いがあるんだ」

『なんだ、グラスなら二つしかないぞ』

「！フフ、、君、気付いているだろう」

静かに笑いながら此方を見るエルヴィン

、、、向かい側の屋根から数人気配がしていたのは気付いていたよ。まさかエルヴィンの仲間だとは思わなかったがな

服に忍ばせてあるナイフに伸ばそうとした手を降ろし、ため息を吐く。お前、こうなると分かっていたな？

『私は別に良い。酒は仲間が増えた方が楽しいからな。向こうがどうかは、知らないが』

「彼等も君が気になっているらしい。私が最近外に出すぎてしまったのが原因のようだ」

『もう少し隠してくれ、、、あらぬ噂をたてられても私は知らないからな』