赤髪の兵士【進撃】 (ページ3)

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貴女side.

私は死んだ。敵国の城の中で、自分の体につけられた爆弾のスイッチを押して自爆した

我が祖国は勝利したのだろうか、、、。
それとも敵国の植民地と堕ちてしまったのか

死んだ私には分からないが。まぁ、祖国の未来は生きゆく者達へ任せるとするか

『(今はそれよりも、、、)』

、、、私は今、何処にいる？

私の国とは違い、幾分か前の文明らしき建物。
そして城壁、というべきなのか分からないが、見ただけで五十メートルはある壁

どれも私の見たこともない文化、そして人種。
これだけ文明の遅れた国は見たことがない

本当に何処に来てしまったんだ、、、？

「ちょっと！あんた邪魔だよ！」

『す、すみません、、、！？』

突然声を掛けられ、反射的に謝罪の言葉を出しながら後ろを向けば巨大な女性が立っていた

は？私が見上げる位大きい、、、まさか

『なｯ、、小さく、、なってる』

、、本当、私の身に何が起こってるんだ？

頬を触りペタペタと体を確認しても、硝子の向こうに写っているのは紛れもなく幼い私だった

死んだんだぞ、、そんな、理論的にありえない

『非現実的すぎるだろ、、、』

笑い声を出しそうになったが、笑い事ではない

これからどうすればいい？

住む家もない、金もない、今まで支えてきた仲間も、私を慕ってくれていた部下もいない

、、、私を知る人間は一人も存在しないのか

暫く放心してしまったのは言うまでもない。
回りは私を奇妙な目で見ていた

『、、、ｯ弱音を吐くな。そんな暇があるなら情報を集めて此処に慣れた方が効率的だ』

新しい人生の幕開けが悲しみにくれ続けるだけじゃ駄目だろう、私よ

体験した事の無い、物語のような体験

未知だが、だからこそ興味がある

『第二の人生、楽しくいこうじゃないか』