お揃いの3 ページ3
ふいに手を引かれて良樹の胸に飛び込んだ。
あったかくて、それに大好きな匂い。
この場所がずっと私だけのものならいいのに。
そう思っていると、
良樹『よしよし。家に帰ろうな、子猫ちゃん』
るい 「っ…ごめん…なさい」
良樹 『俺もごめんな…?』
るい 「ううん。私も怒ってもの投げてごめんね。ちょっと…その…ヤキモチ妬いてしまって…」
良樹 『っ!?そっか。ふっ。やっぱ可愛いな、お前』
るい 「そっそんな!でっでも今度からは素直になるから。だから…だから良樹もあのお守り…」
良樹 『返すよ。返すつもりだったし。でも、またあいつと会ったらるいヤキモチ妬いちゃうだろ?』
るい 「やだけど、ずっと持ってるのも嫌っ!」
良樹 『ちゃんと返すから、な?…でもその代わりるいが作ってよ!お守り!』
るい 「え!う、うん!頑張る!!」
良樹 『よしよし。じゃあ、帰ろ。ほら』
良樹が頭をよしよしと撫でてくれて、手を繋いでくれた。
だけどその手にはいっぱいの絆創膏…
るい 「これ…どうしたの?」
良樹 『え?あー、ちょっとね』
そう言ってちょっと強引に私の手を引いて歩きだした。
良樹の家に帰ってきて、あぁ、ほんと喧嘩なんてするんじゃないなと思いながら机の上を見て見ると…
そこには私が投げて壊れていたであろうお揃いのマグカップが二つ接着剤かなんかで直してあった。
るい 「…え…なんで?」
訳もわからず立ち尽くしていると
良樹 『俺、ぶきよーだからさ、直すの時間かかって迎えに行くの遅くなった。ごめん』
今日はほんとびっくりさせられっぱなしだ。
でも、嬉しくてほんとに、ほんとに、
るい 「…すきっ!だいすきっ!良樹、ほんとありがとっ!」
気持ちが抑えれなくて良樹に飛びついた。
良樹 『!!お前、ほんと猫みてー』
笑いながらそう言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
良樹 『るい、すきだよ?』
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Nanami@K(プロフ) - ヤバイヤバイ めっちゃドキドキしすぎる!!! 作者さん大好き!! (2018年6月23日 10時) (レス) id: 7ee74f4ee5 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 雪ノ宮深音さま 教えてくださり、ありがとうございます! (2018年3月1日 2時) (レス) id: 62d2095d8f (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ宮深音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2018年2月24日 22時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るい | 作成日時:2017年4月12日 4時