今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:16,732 hit
小｜中｜大
006 ページ6
.
「…なぁ、」
「ん〜？」
事後、ベッドに横になっていた俺と、煙草を吸うために窓際にいるA。
月明かりに照らされるAは今日も可愛い。
「俺もうすぐ高3やん？」
「そうだね〜」
「やから、なんかプレゼント欲しいねんけど」
「え〜？…何が欲しいの？」
この時、俺が踏み留まれば、
「Aが好き」
「……え？」
「付き合いたい」
その言葉を発した時、Aの表情はどんどん曇っていくのが暗闇でも分かって、酷く後悔した。
嘘やでって、すぐに言えばよかった。
このままでええでって。
「…ごめん、…終わり」
「え？」
「もう、ここには来ないで。連絡もしないで」
何がいけなかったん？
ただ気持ちを伝えただけなのに。
その時はそう思ったけど、よくよく考えてみれば、合意の上とはいえ、未成年と肉体関係を持っていることに、Aは罪悪感を感じていたんやと思って何も言えなかった。
もしあの時、何も言わなければ、今でも普通にAと一緒に居れたんかな。
「…久しぶり」
「…うん、」
8年振りに会うAは、あの時のまま、可愛くて綺麗で魅力的だった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まぷ | 作成日時：2023年2月2日 0時
