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「なあ、…答えて？」
「…わかんない、」
「ちゃんと言うて」
多分、いや、絶対、Aは俺のこと好き、自意識過剰かもしれんけど、こんな可愛い態度されたらそう思わずにはいられない。
顔を真っ赤にして俺を見るAは可愛くて、早く俺のものしたい、そう思った。
「早く言ってや」
「…好き、じゃない」
「…嘘つけ」
素直にならないAに少しイラッとして、噛み付くようにキスをすると、苦しそうに吐息を漏らした。
あの頃と変わらず、色っぽくて綺麗で、でも唯一、俺を見る目が、視線が少し違って、可愛くて愛しくて。
AもAの人生も、子どもも、全部丸ごと受け止めたい。
Aの思いも、全部。
「なぁ、…A？」
Aに拒否されたっていい、言いたいから言うだけ。
「俺と結婚しよか」
fin.
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作者名：まぷ | 作成日時：2023年2月2日 0時
