愛故に、狂い出す。 (ページ11)

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泣きすぎて頭痛い…

目を覚ますと部屋の明かりは点いたままで、横を見ると泣き疲れて子供のように眠るAがいた。

良かった、…きっと起きたらまたAは居なくなってしまうんじゃないかって、Aが寝るまで俺は寝れんかった。

スヤスヤ眠るAを、離れないように強く抱き締めると、少し声を漏らすA。

「…もう絶対、離さへんから」

「大吾、…苦しい、」

「ええの、…苦しいくらいが、ちょうどええ」

いつの間にか起きていたAが、俺を押し退けようとするけど、昔よりは筋肉も少しはあるし、そんな事じゃ離れたりせえへん。

今日が終わったら、…Aがこの部屋から出たら、きっともう、Aは俺に会うつもりはないと思う。

やったらいっその事、ここにAを監禁したいくらい、俺は、

「…愛してんで」

Aの目を真っ直ぐ見つめて言えば、照れたように目を逸らして、…それすらも俺にとっては、興奮材料にしかならない。

Aを支配するように、上に跨ると、また目を逸らされた。

もう、…そう思っていい？

なあ、A、

「…俺のこと好きやろ？」

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