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055：kazuya ページ7
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「あの、…すみません、モバイルバッテリーとか持ってないですか」
携帯の充電切れちゃって…って携帯の画面を見せてくるAちゃん。
カバンからバッテリーを出してAちゃんに渡すと、まさかの充電切れ。
それにAちゃんはまた困った顔をしてこちらを見た。
「うわ、ごめんなぁ、…昼間ちょっと使っちゃったからなぁ」
「全然大丈夫です、…」
「もしかして、携帯しか持ってきてないとか？」
「あ、…はい、財布持ってなくて」
「…家は？この近くやないん？」
「電車も携帯使えないと乗れなくて、…」
こうゆう時、俺はどうするべきなんやろう。
…末澤に言うべき？それとも、
「…ここは俺が払うよ、またこうして会えたのも何かの縁やし」
「いや、それは悪いです！前もお世話になったのに」
「あ、覚えててくれたんや」
名前忘れられてたことはちょっとショックやったけど、俺の事ちゃんと覚えててくれたのは嬉しくて。
1万円返してくれた時も思ったけど、この子ちゃんとしてる子なんやなあって。
「…あ、丈くんと仲良いんですよね？」
「そうやで」
「丈くんに連絡してもらえませんか？」
「…末澤やなくて？」
「え、…」
なんで丈くんなんやろ、…俺と末澤はあんまり仲良くないと思ってるんかな。
それとも末澤と何かあったんかな。
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作者名：まぷ | 作成日時：2023年1月10日 18時
