082:kazuya ページ34
.
Aちゃんの引っ越しの日、ちょうど俺もオフやったから手伝いにきた。
お昼頃新しい家に荷物運ぶって言うてたから、お昼前に買い物に行ってからAちゃんの家に向かった。
最近のAちゃんは末澤と別れた頃よりも明るくなって、笑ってくれることも増えた。
丈くんも暇さえあれば末澤とAちゃんのこと励ましに行ってて末澤も元気になってきたらしい。
別れた理由は二人から直接聞いたわけではないけど、俺のせいかもしれへんと思って末澤に会いに行ったら、俺のせいではないって言ってくれたけど、何となく、末澤と話すのは少し気まずい。
二人が別れた時から告白はしなかったものの、アピールしまくって、Aちゃんとはだいぶ仲良くなれたと思う。
やから、今日、半年越しに告白しようと決めていた。
「可愛い…」
プレゼントしたのは俺とお揃いで色違いのスマートウォッチのバンド。
Aちゃんっぽい、淡いピンクのかわいいバンドにした。
「付けてみていい?」
「付けて!」
思ってた通りAちゃんにピッタリで、買ってよかったと思った。
「Aちゃん、聞いて欲しいんやけど」
「うん、なに?」
「あの、…俺と、付き合って?」
.
332人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月10日 18時