063:seiya ページ15
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大橋とAが一緒にいるのですら嫌なのに、家まで連れてきて、ホンマにAは何を考えとるん?
Aからしたら何とも思ってないんやろうけど、俺は一生モヤったまま。
それに、流星と繋がってると思ってたのに、まさかの大橋の事だったって、…大橋といろいろありすぎやろ。
「…流星とは何もないねんな?」
「流星って誰?」
「…何もないねやったらいいわ」
「……てゆうか、さっきから聞いてれば、何で私だけこんなに責められないといけないの?誠也がぼーっとして私の話聞いてくれなかったのが悪くない?何も言ってくれないし、分かるわけないじゃん」
いきなり立ち上がったAに驚く大橋と丈、そして俺。
俺やって、責めたい訳やない。ちゃんと謝って仲直りしたいと思ったのに。
なのに。
「Aやって、…他の男にヘラヘラ愛想振りまいて、俺がどんな気持ちでいるかわからんやろ。大橋も丈も、お前が今回家出したせいでどんだけ迷惑かけたと思ってん」
止められなくなった。
言いたくない、俺が我慢すればいいだけやったのに。
みるみるうちに名前の目は潤んで行って、寝室に入って行った。
言いすぎた、そう思った頃にはもう遅くて、Aは寝室から大きいバッグを持って何も言わずに家を出ていった。
その後から、大橋がAを追いかけるように出て行って、ああ、終わった、って思った。
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作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月10日 18時