061：kazuya ページ13
.
「はぁ〜、……」
Aちゃんを1人にするのは心配やったけど、すぐやからと思って、車を停めてある駐車場まで走って行った。
完全に偏見やけど、元キャバ嬢やし、見た目ギャルっぽいから、中身もそんな感じなんかなあと思ってたけど、俺が言うまで敬語崩さんかったし、しっかりしたいい子なんやろうな。
悔しいけど、末澤が惹かれた理由、わかった気する。
でも、諦めたくないなぁ、…悔しい。
ホンマに悔しい、末澤より先に出会いたかった。
……、てゆうか、俺らが初めて会ったの、2人が別れてた時やない？
ちゃんと顔見て、連絡先聞いとけばよかった、ホンマに、……考えたらキリがない。
好き、……俺絶対めちゃくちゃAちゃんのこと好き。
「…行くか、」
考えてても何も変わらへんし、そう思いながら車を出した。
「寒かったやろ？ごめんな？」
「すぐだったし、全然大丈夫」
Aちゃんはありがとうって言いながら助手席のドアを開けたけど、少し考えて後部座席に乗った。
この子、どこまでいい子なんやろ、末澤の時もこうしてるんかな。
「癖で助手席座っちゃうところだった」
「末澤の時は助手席なん？」
「うん、でもほら、大橋さん、丈くんと同じグループなら有名だろうし、…助手席には彼女乗せないと」
夜やからほとんど見えてへんと思うし、大丈夫やと思うねんけどな。
「俺彼女おれへんけどな」
「え！いないの！？可愛い顔してるから彼女の2、3人普通だと思ってた」
「え、…俺の事可愛いって思ってくれてるん？」
「あ、可愛い禁句？」
「いや、そうゆうことちゃうけど…」
素で言ってるんやとしたら、ホンマにずるい。
職業柄、そうゆうこと言うの、慣れてるんかな。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 331人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まぷ | 作成日時：2023年1月10日 18時
