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048:kazuya ページ49
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「なあなあ、丈くん」
「何」
「Aちゃん、元気なんかな」
「…末澤に聞け」
丈くんはあれから、全然Aちゃんの話をしてくれない。
連絡先も知らへんし、お店に行くことでしかAちゃんとの繋がりはないから、丈くんに聞いてみるけど、全然答えてくれへん。
「教えてや、Aちゃんのこと」
「俺もそんなに知らんから」
「でも3年くらいの付き合いなんやろ?」
「末澤ああ見えて嫉妬しいやから、連絡先交換したのもたったこないだやし」
「…え、連絡先知ってるん?」
丈くんは、あ、やべ、みたいな顔をして目を逸らした。
「なあ、知ってるん?俺にも教えてや」
なあなあ、って丈くんを揺らせば、うるせえ、ってまたそっぽを向いたから、教えてもらえるまで揺らし続けることにした。
「別に連絡先だけやん」
「個人情報やからな」
「なあ〜」
「しつこい」
「…ケチ!」
いいよ、お店まで行ってやる、ひとりで!
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作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月5日 22時