検索窓
今日:21 hit、昨日:9 hit、合計:65,659 hit

044:kazuya ページ45

.



ああ、これだ。

前に感じた違和感、このせいだ、今思い出した。


やから、丈くんは、俺にやめとけって言ったんや。




「3年前から2人付き合っとって、一時期別れてたんやけど、この前俺が1人で店行った時、ヨリ戻したらしい」


「…やっぱ、Aちゃん、…Aちゃんに会いに行ってたん?」


「そうやで、…久々に話したかってん」



「丈くんは、好きなん?…Aちゃんのこと」




気になってた。

もしかしたら丈くんは、自分が好きやから俺に言わなかったのかもしれへん。




「好きやで、人としてな」


「…恋愛感情とかやなく?」


「恋愛感情は、…ないな」


「ホンマに?」


「うん、年上やけど妹にしか見えへん」




そっか、…ん?




「え、…待って、年上?」


「年上やで、末澤と同い年」


「え、ウソやろ」




待って待って待って、ずっと年下やと思ってた…。

いや、…どう見ても、年下にしか見えへんと思う。




「Aちゃんに言っとくわ、年下やと思ってたらしいでって」


「いやほんまにやめて?」


「…やっと笑ったな」


「え?」




お前マジで死んだ魚の目してたで、って笑いながら言う丈くん。


でも確かに、ちゃんと話を聞いて、気持ちの整理がついた感じがする。




「俺、諦めた方がいいんかな?」


「諦めることはないと思うけど、末澤は強敵やな」


.

045:seiya→←043:kazuya



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。