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「このまま出勤するね、ありがとう」




大量のドレスを一緒に運んでくれた誠也と別れ、まだ出勤にはだいぶ時間があるからバックヤードでお客様に連絡していると、青谷さんが来た。




「ホントにこんなに貰っちゃっていいん?」


「もう着ることないと思うし、使ってもらいたいので」


「タグついたままのとかあるで?」


「古いのもあるし青谷さんと女の子判断で捨てちゃってもいいので」




大量のドレスを見ながらありがとな〜って青谷さんは申し訳なさそうに言った。




「それより、さっきの彼氏さん?」


「あ、…はい、実は」


「Aちゃんからそうゆう話聞いた事なかったからびっくりしたわ」




私は元々プライベートの話をほとんどした事がなくて、彼氏の話ももちろんしたことがなかった。




「Aちゃんの卒業まであと2週間か〜」


「お客様たくさん来てくれるみたいなので後で時間まとめて送りますね」




私がキャバ嬢でいられるのもあと2週間。

卒業が近づくほど、離れたくなくなる。


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作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月5日 22時

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