031 ページ32
.
「ふぅ…おなかいっぱい」
少し良いお寿司屋さんでたらふく食べて満足すると、今度は眠くなってくる。
「眠いんやろ」
「…そんなことないよ、眠くない」
「先出るからゆっくり出てき」
「うん、ご馳走様です」
外で食事する時は大体誠也がお金を出してくれる。
私もそこそこ稼いでると思うんだけどなあ。
金出すのは男の役目や!って言って絶対出させてくれない。
そうゆうところも私は好きなんだけど。
「ごちそうさまでした」
少し時間を置いてから個室から出て、店員さんに挨拶をしてから外に出るとちょうど誠也がお店の前に車を回してくれていた。
「おまたせ」
「ちょうど良かったな」
「ありがとね」
空も少し暗くなってきて、これから何しよっかってなったんだけど、久しぶりに時間あるしこのままドライブでもしようということになった。
車の中では誠也がお気に入りの曲が流れてて、たまに私が好きな曲も流れて、誠也のプレイリスト私の好きな曲も入れてくれてるんだなあって少し気持ちが暖かくなった。
「卒業イベント、俺も行こうかな」
「え!イヤ、無理無理!」
「なんでなん、丈は行ってんのに」
「仕事してるとこ見られるとか恥ずかしすぎる」
「いいやん別に、酔っ払ってるAなんか何回も見てるし」
普段絶対お店に行くなんて言わないのに。
「Aの彼氏は俺やってみんなに自慢しに行くねん」
「ほんっとうにそれはやめよ?」
.
261人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月5日 22時