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「俺らって、なんで別れたんやっけ」


「…すれ違い、かなあ」


「…彼氏出来た?」


「出来てない」




いつもべらべら喋ってるのになんだか弱気だし歯切れ悪いなあと思いながらちょっとずつお酒を飲んでいた。




「好きな人は?」


「いないよ」


「じゃあ、俺ともっかい付き合わへん?」




「え?」




誠也は真っ直ぐ真剣に私を見てそう言った。




「本気やで」


「ん、待って…理解できない」


「今すぐじゃなくてもいいわ、考えてや」




誠也の言ってることが全然理解が出来なくて、告白とかヨリを戻すとかそんなの一切考えてもいなくて、私の頭は爆発しそうだった。




「そんな深く考えるなよ…」


「だって、…1年も経つんだよ?別れてから」


「その間もずっと考えてたで、Aのこと」




歴代元カレには、復縁を申し込まれたことなんて一度もなくて、ものすごく戸惑ってしまった。

もちろん、誠也のことは好き。ただ、その好きが、恋愛としての好きなのか、友達としての好きなのか、分からなかった。




「嬉しいよ、…けど、わかんない」


「何が?」


「誠也のこと、男として好きなのかわかんない」


「そんなんどうでもええ、また一緒におりたいねん俺は」




すぐに返事することは出来なくて、でも、またこうやって会えて、嬉しい自分もいた。


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作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月5日 22時

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