学園の王子様。

暖かい家族 ページ31

玉「変な意味じゃないんだけど俺んちに来ない？」




「え？」




いきなりのそんなこと言うからはびっくりした
でも玉森先輩なら





玉「もちろん、母さんいるよ！父さんは居ないはず」





「ふふ、分かってますよ。玉森先輩がいいなら。家帰っても１人ですし」





玉「よし、じゃあ今日だけ俺の家族な！」





「玉森先輩なら私のお兄さんですね」





玉「お兄さんか……」ぼそ




玉森先輩が小さな声でなんか言ってたけど悲しそうな顔してたから聞かない事にした


それにしても楽しみだな〜。
玉森先輩の家族ならみんな綺麗な顔立ちしてるんだろうな







公園から少し歩いて着いた玉森先輩の家
思ってたより大きな家




玉「ただいまー」




『ただいま』って言えるのって羨ましい


そんな事思ってたら小学生の高学年ぐらいの男の子が『おかえりー』って玄関の前に来た

弟くんかな？





弟「!?かーちゃーん兄ちゃんが彼女連れてきてる！」




か、彼女!?

驚いた様子で玄関に駆けつけてきた玉森先輩のお母さん




「お邪魔します」




母「どうぞどうぞ♪こんな可愛い子が裕太の彼女なんてもったいないわね〜」
　




玉「俺の彼女じゃないから！」





母「そんな焦らなくていいのに」





なんか玉森先輩のお母さんと弟さんに誤解されたままリビングに入った


リビングに入ったらいつもの玉森先輩のいい香りがする





母「ごめんなさいね、まだ晩ご飯作ってないのよ、ゆっくりくつろいでてね」





「ご飯なんていいですよ！」




玉「せっかくなんだし、食べていきなよ！今日だけは家族なんだし」





「じゃあ、お言葉に甘えて」



でもなんか申し訳なくてキッチンに行って料理を一緒に作った

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