■ バリキャリつよつよお姉さん / kr ページ6
｢きりやん､ちょっといい？｣
｢あっ、はい！｣
仕事中に急に声をかけられ驚いて返事をすると
この部署でいちばん仕事が出来てクッッソ美人なA先輩だった
えっ？俺なんかやらかした？とヒヤヒヤしながら先輩の後を追えば
会議室のプレートが着いた部屋へと通される
ああ､これは説教コースだ…。以前上司に叱られた時もここだったと
ズンと重たい記憶が脳内で顔を覗かせる
｢そこ､座って待ってて｣
そう指示され椅子に腰をかけると先輩は一度出ていき
この広い会議室にぽつんと1人取り残される。
俺は何をしでかした？あの書類か？この企画か？なんて
過去にやってきた仕事を頭の中でグルグルとさせていれば
缶コーヒーを片手に持った先輩が戻ってきた
｢微糖とブラック､どっちが良い？｣
｢えっ、あっ、先輩が飲みたい方取って下さい
俺はどっちでも飲めるので…｣
｢そう？なら､きりやんは微糖ね｣
はい､と手渡され慌てて受け取りお礼を伝えれば
気にしなくていいと言いながら隣の席に腰をかけた
｢実はね､私この春に部署のトップに就任されるの｣
｢えっ？！おめでとうございます！｣
｢ふふ､ありがとう。それでね､1人補佐を付けようと思ってて
私はきりやんを指名したいと考えているんだけど､どうだろう｣
｢どうだろうとは…？｣
｢引き受けてくれるかなって事
君は人の話を聞くのが上手いし､場を円滑に回す能力に長けている
頭も悪くないでしょう？書類の仕上がりを見ればすぐに分かった
でも､これは私の一評価であって君のやりたくない仕事を任せて
能力値を下げるのは私も本意では無いからね。だから､本人に聞いてみようと思って時間を作ってもらったの｣
｢はぁ…？｣
本音を言おう､これは平からの大出世であり
皆がこぞってなりたいポジションだろう。現に俺も浮き足立った気持ちが
心の中にある。でも､そんなことよりも先輩の言った言葉が脳を巡る
あ､俺の事見ていてくれたんだと思う気持ちと､そんな評価されてるなんてと焦る気持ちがせめぎ合い気の抜けた声が出てしまった
皆が憧れるA先輩に評価されている事が嬉しくて
自覚した途端､ニヤニヤと上がる口角が抑えられない
｢春までまだ時間もあるから
少し考えてみて欲しい。私は君以外､補佐にする気は無いからね｣
スっと立ち上がり頭をポンポンと軽く触られ先に部屋を出ていく先輩の
後ろ姿を見つめながら自身の身に起こった事を再確認して
会社にも関わらず声を上げたのは言うまでも無い
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Ray(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» らむね様､コメント気が付かずすみません！！有難うございます､好きと言って頂けて嬉しいです…！ (12月14日 18時) (
レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - しらたま。さん» わぁ！嫁シリーズ刺さってくれて良かったです！ありがとうございます！ (12月13日 21時) (レス) @page50 id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 最後のお嫁さんシリーズに撃ち抜かれました笑 日々の癒しが終わってしまうのは残念ですが、ひとまずお疲れ様でした！ (12月13日 21時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃ全て好きすぎました……✨最後の方のタイトルもめちゃ好きです！ (12月13日 21時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» ありがとうございます､完結しました😇実はお嫁シリーズ､内容よりタイトルの方が時間掛かりました😭 (12月13日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年10月18日 18時
