■ 彼女なつよつよお姉さん / kr ページ38
ちゅっと響いたリップ音
満足気に唇を離せば､頬に付く真っ赤なルージュの跡
跡の付いた頬にニンマリと笑みを浮かべる
ああ､私のモノなんだな…なんて満足気に微笑む
驚いた表情で此方を見つめる愛しい彼氏
｢愛してるよ､きりやん｣
｢へっ…？えっ､俺も好き……です｣
｢なんで敬語？｣
照れ照れと顔を赤らめながら愛情を表現してくれる所も
普段の彼らしく無くてとても可愛い
最初なんか､年齢差を気にして大人であろうとしていたのに
長く付き合っていたら年下っぽい可愛い姿を見せてくれるようになった
これも心を完全に開いた証拠だろう
ヨシヨシと頭を撫で､隣の席を離れる
手に頭を擦り付けていたのを名残惜しそうに此方を見つめてくる
ちょっと待っててね､と唇にキスを落とし部屋から出ていく
自分の部屋に入り､手の平サイズの小さな箱をコロンと手の中で転がす
きっと喜んでくれるに違いないとニンマリと笑みを浮かべながら
最愛の彼氏が待つリビングへと戻る
｢きーりやん？｣
｢んー？何持ってきたの？｣
｢ね､左手貸して？｣
なになにー？とすんなりと差し出してくる左手を持ち上げ
箱から取り出しておいたリングを左の薬指へ通す
何を察したのかあわあわと慌てたり､目が私の顔を見たり
自分の指を見たりと忙しない
｢ね､きりやん｣
｢は､はひっ！｣
｢なーに？その返事…？まあ良いや
きりやん､私と結婚して下さい｣
指を持ち上げ､指輪を付けた薬指にちゅっと口付けながら
チラリときりやんを見上げた
顔を真っ赤にし､わなわなと震えながらハクハクと口を動かしている
すーっと深呼吸をして口をキュッと引き締めたと思ったら
｢お､ねがいします…。幸せにします…｣
｢ふふ､やったー。緊張したー｣
｢えええっ？！嘘だァ……！余裕綽々だったじゃぁん……｣
ぐでぇっと力が抜けた様に2人してソファに沈み込む
これからも宜しくね､なんて言葉を交わしながら
いつ婚姻届取りに行こうか､なんて現実的な会話になっていく
｢やっぱり俺､Aにはドレス着て欲しいなぁ｣
｢えーっ？私はきりやんに和装して欲しいよ？｣
あーだこーだと未来について話し合う
誰を呼ぶ？式はどこがいい？なんて楽しい話を夜通しして
翌日､2人してお昼過ぎまで寝ていたのはいい思い出だ
ゴーンと鳴る鐘の音を聴きながら少し前のことが走馬灯の様に頭を巡る
ビシッとグレーのスーツを着た旦那は格好良くて両方着るのは間違ってなかったとニンマリ笑みを浮かべた
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Ray(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» らむね様､コメント気が付かずすみません！！有難うございます､好きと言って頂けて嬉しいです…！ (12月14日 18時) (
レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - しらたま。さん» わぁ！嫁シリーズ刺さってくれて良かったです！ありがとうございます！ (12月13日 21時) (レス) @page50 id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 最後のお嫁さんシリーズに撃ち抜かれました笑 日々の癒しが終わってしまうのは残念ですが、ひとまずお疲れ様でした！ (12月13日 21時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃ全て好きすぎました……✨最後の方のタイトルもめちゃ好きです！ (12月13日 21時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» ありがとうございます､完結しました😇実はお嫁シリーズ､内容よりタイトルの方が時間掛かりました😭 (12月13日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年10月18日 18時
