■ 彼女なつよつよお姉さん / Na ページ37
パァンっと良い音がして引っぱたかれた
原因は単純明快､俺の浮気が原因だ
付き合った当初から言われていたのだ､浮気でも何でもして構わない
最終的に気持ちが私に戻って来るなら好きにして､と
ただし､やるなら完璧にやれとも。私にバレるようなヘマはしないでと
最初､そんな事を言われた時
何言ってんの？浮気なんてする訳ないじゃん！と胸を叩きながら
豪語した記憶がある……のに､今回は何を思ったのか
飲み屋で知り合った女性と酒の勢いのまま
ワンナイトを過ごしてしまったのだ
連絡の無い朝帰り､普段とは違う匂いを纏う自分､極めつけに
また連絡してね♡と書かれたメッセージカードもう役満だ
｢ねぇ､Nakamu｣
｢はい｣
｢私､言ったよね？バレないようにしてねって｣
｢言ってました｣
｢そう､分かってやったのね？
で？気持ちの方はどっちにあるの？｣
｢そ！…れは､もちろんAだよ！
信じて貰えないかもしれないけど！気の迷いで！｣
｢そ？分かった､Nakamuの事信じてあげる｣
そう会話しながら､メイクをする手を止めないA
引っぱたかれた割に､案外あっさりと許しの言葉が出た
拍子抜けでポカンとしていたら､メイクが終わったのか
キツめの化粧を施し､露出の多い服を着たAが目の前で
俺の目線に合うようにしゃがみこんだ
｢ね､私も今日は浮気してくるね？｣
｢えっ？｣
｢Nakamuがしたんだから､私も良いよね？
大丈夫､私は誰に抱かれてもNakamuを一番愛してるから｣
ニコッと笑顔を浮かべ玄関へと向かう後ろ姿
混乱した頭のまま本能的に腕を掴んでしまう
俺にこんな事言う資格無いのに､言える立場では無いのにと
頭の中を正論がぐるぐると回っているのに口から出たのは
素直な制止の言葉だった
｢だっ、駄目｣
｢なんで？｣
｢駄目､Aは俺のだから…他の男になんて触らせないで｣
思わず､腕を掴む手に力が入る
言っている事はめちゃくちゃだ､俺は浮気したのに
彼女の浮気は許せないなんて､それじゃ筋が通らない
それでも､Aが他の男に抱かれる姿なんて無理だ
そんな事になったら俺は相手を殺してしまう自信がある
｢……はぁ､それじゃ筋が通らないでしょ｣
｢分かってる､本当にごめん。もう二度とそんな事しない
こんな思い､二度とさせないから…ごめんなさい…｣
泣きそうになる目元に力を入れて頭を下げる
ため息を吐き､部屋に戻った彼女の我儘を死ぬ程聞くのは今の俺の勤めだ
二度と失敗はしないと心に刻んだ
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Ray(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» らむね様､コメント気が付かずすみません！！有難うございます､好きと言って頂けて嬉しいです…！ (12月14日 18時) (
レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - しらたま。さん» わぁ！嫁シリーズ刺さってくれて良かったです！ありがとうございます！ (12月13日 21時) (レス) @page50 id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 最後のお嫁さんシリーズに撃ち抜かれました笑 日々の癒しが終わってしまうのは残念ですが、ひとまずお疲れ様でした！ (12月13日 21時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃ全て好きすぎました……✨最後の方のタイトルもめちゃ好きです！ (12月13日 21時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» ありがとうございます､完結しました😇実はお嫁シリーズ､内容よりタイトルの方が時間掛かりました😭 (12月13日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年10月18日 18時
