■ 彼女なつよつよお姉さん / kn ページ36
体力自慢のきんときが珍しく風邪を引いた
珍しくデートのキャンセルの連絡があり
どうしたの？と聞いたら､風邪引いたからリスケしたいとの事
そんな事を聞いては看病に行く他ないだろうと着替えを済ませ
薬局やスーパーに寄って必要そうな物を買ってから
きんときが1人で住むマンションへと足を伸ばす
以前預かった合鍵でエントランスのロックを解除し
エレベーターに1人乗り込む
そういえばこの鍵初めて使ったな､なんて鍵を見つめていたら
チンと到着を告げる音。慣れた足取りで部屋まで向かい
何となく緊張しながら部屋の鍵をあける
かちゃんと小さな解錠音､ゆっくりと扉を開け部屋の中を進む
ケホケホと咳き込む音が聞こえ､リビングの扉を開けた
｢きんとき…？お見舞いきたよー…？｣
｢…………ケホッ､A…？｣
掠れた声で呼ばれた名前
寝室の扉を開けると顔だけコチラに向けた彼氏の姿が見えた
｢大丈夫…じゃなさそうだね､熱は計った？｣
｢計ってない…｣
｢ん､ちょっとまっててね｣
そう告､体温計と冷えピタを持って部屋へと戻る
ベッドサイドに腰掛､グッタリとしているきんときの上半身を起こし
体温計を差し出す
｢これで熱､計ってね？
何も食べてないみたいだから､薬飲めるように少し食べれる物作ってくる｣
こくっと力無く頷くきんときを壁側にもたれ掛けるように座らせ
汗でしっとりとしたおでこを軽く拭いてキッチンへと向かう
生姜と細かく刻んだ野菜､少量のお米をクタクタに煮込み味を整え
買ってきたスポーツドリンクと薬を一緒に持って部屋に戻る
｢ごはん､軽く作ってきたから薬飲む為に食べよ？
少しは食べれそう？｣
｢…ん､少し…貰おうかな､ケホッ｣
｢無理しないで食べれるだけでいいからね？熱は？｣
｢38.9℃｣
｢高いね？熱下がらなかったら､明日病院だなぁ｣
汗を再度拭き､冷えピタシートをおでこと首の後ろ側に貼り付ける
冷んやりして気持ちいいのか､きんときの眉間のシワが緩くなる
ゆっくりとご飯に手を付け､半分いかない位で手を止めた
｢ん､十分食べたね。じゃあ､次は薬飲んでね｣
｢食べれなくて､ケホっ､ごめ……ケホケホ｣
｢もー､体調悪いんだから気にしないでよ
こういう時くらいは甘えなよ､彼女なんだから｣
薬を飲ませゆっくりとベッドの横に寝かせてから
頭を優しく撫でると安心したのかゆっくりと目を閉じたあと
静かな寝息を立て始める
弱ってるきんときは何だか珍しくて
いつも以上に愛しくなった
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Ray(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» らむね様､コメント気が付かずすみません！！有難うございます､好きと言って頂けて嬉しいです…！ (12月14日 18時) (
レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - しらたま。さん» わぁ！嫁シリーズ刺さってくれて良かったです！ありがとうございます！ (12月13日 21時) (レス) @page50 id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 最後のお嫁さんシリーズに撃ち抜かれました笑 日々の癒しが終わってしまうのは残念ですが、ひとまずお疲れ様でした！ (12月13日 21時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃ全て好きすぎました……✨最後の方のタイトルもめちゃ好きです！ (12月13日 21時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» ありがとうございます､完結しました😇実はお嫁シリーズ､内容よりタイトルの方が時間掛かりました😭 (12月13日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年10月18日 18時
