■ 模試つよつよお姉さん / sm ページ20
｢また負けてる､誰なんだAって｣
全国模試の順位を眺めながら頭をひねる
塾の方針で高校1年の頃より受けさせられている模試試験
そこの上位に毎回毎回出現するAという名前
名前だけならこんなに記憶には残らないだろう
しかし､このAと言う生徒
毎回毎回名前の後ろに変な一言を付けるのだ。
最初は受験の終わった学生がふざけてるのかと思ったが
俺の受ける試験に毎回名前がある事から現役の学生である事が分かった
毎回負けている事もあり､自ずと名前を覚えてしまった位には
Aと言う生徒に興味があった
そんな試験から数日後の日曜日､友人達と映画を見に行く約束の為
待ち合わせより少し早い時間に来て喫茶店に入る
流石､日曜と言うべきか店内は少し混みあっていてカウンターに通された
｢コーラ1つ｣
注文を済ませ一息つけば､周りの話し声に耳が持っていかれる
その中に､非常に気になる会話を交わす2人組がいた
｢ねえA､今回の模試はなんて名前にしたの？｣
｢ふふんっ､今回はC6H6です｣
｢何それ？｣
｢私の好きなベンゼンの分子式｣
逆に頭悪そー！と笑う女性の声が響く､それよりも
名前と変な一言､昨日見た上位者の物と完全に一致している
こんな偶然あるのかと目を見開き視線を向けると
学生服の2人の姿があった
｢でも､今年受ける意味ある？もう大学の推薦決まってるじゃん｣
｢ん？私が模試受けるのは自分の実力を測るためだからね
それに､毎回ランキングに乗るメンツ見て楽しんでるからいーの！｣
｢ランキングとか上位者じゃなきゃ見ないやつじゃん…｣
クスクスと笑いながら話し合う二人
この機会を逃したら話す場面は二度と来ないかもしれないと
警告を鳴らす頭が告げる反面､急に話しかけたらナンパとも間違えられない
行為だぞと冷静な頭が告げる。そうこう悩んでるうちにそろそろ行こうと
席をたち始めたのを見て焦って声をかけてしまった。何やってんだ俺は！
｢あっ！あの！｣
｢はい？私たちですか？｣
｢急に話しかけてすみません､話が聞こえてしまって思わず…｣
｢話ぃ？｣
完全に怪訝そうな目で見られてる。そりゃそうだ話を盗み聞きした挙句
挙動不審なやつに声を掛けられたら怪しいだろ
｢俺､毎回模試の名前が可笑しい人を勝手にライバル視しててどんな人か気になってたので思わず。あっ､俺 紫波って名前で…｣
どんどんとしりすぼみになっていく声量で名乗る
しかしこの出会いは後に俺の運命を変える
■ 商店街のつよつよお姉さん / Br→←□ スノボつよつよお姉さん / sha
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Ray(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» らむね様､コメント気が付かずすみません！！有難うございます､好きと言って頂けて嬉しいです…！ (12月14日 18時) (
レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - しらたま。さん» わぁ！嫁シリーズ刺さってくれて良かったです！ありがとうございます！ (12月13日 21時) (レス) @page50 id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 最後のお嫁さんシリーズに撃ち抜かれました笑 日々の癒しが終わってしまうのは残念ですが、ひとまずお疲れ様でした！ (12月13日 21時) (レス) id: a02f9236c1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃ全て好きすぎました……✨最後の方のタイトルもめちゃ好きです！ (12月13日 21時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» ありがとうございます､完結しました😇実はお嫁シリーズ､内容よりタイトルの方が時間掛かりました😭 (12月13日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年10月18日 18時
