押してダメなら押してみろ。〈黄〉 (ページ36)

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story 36 ページ36

junta side

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デートの翌日。

学校で、濵ちゃんや照史に

俺とAのことを報告した。

二人とも何となく予想はついてたみたいで

多少冷やかしながらも祝ってくれた。

『淳太先輩、居ますか？』

紫「あ、淳太～！可愛い彼女が！」

「濵ちゃんうるさい」

橙「淳太くんから話は聞いたで、おめでとう！」

『ありがとうございます！』

橙「淳太くんのことよろしくな」

「ほらA、早く行くで」

『はーい(笑)』

前まではどっちかが誘わない限り

一緒に帰らんかったけど

これからはずっと一緒に帰るつもり。

あ、もちろん、二人横並びで。

「しげ、なんか言うてた？」

『おめでとうって言ってくれましたよ！』

「そっか」

彼奴のことやし

どうせまた冷やかして来るんやろな。

「あ、そうや」

『なんですか？』

「手、繋ご」

恋人として堂々と帰るんやから

これくらいは当然やろ？

『淳太先輩ってそんなに積極的なんですね…』

「Aに言われたないわ、嫌なら別にええで？」

『繋ぎます！繋がせてください！！』

「はいはい(笑)」

今まで素っ気なくしすぎた分

これからは沢山甘やかしたるから

覚悟しとけよ、なんて。

『淳太先輩、大好きです』

「なんやねん、急に」

『そこは俺もって返すところですよ』

「俺も、好きやで」

まあその後の話は、また別の機会に。

fin_