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junta side

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赤「じゃあ俺は今から騎馬戦やから！」

「確か照史も騎馬戦出とるで」

赤「うわ、力士に吹っ飛ばされる！」

『しげ、失礼だよ(笑)』

赤「まあ後はお二人でごゆっくり～～」

調子良くしげはグラウンドの方へと走って行った。

ほんま中身はまだ小学生やな。

「あ、今から日陰に逃げるけど来る？」

『もちろん、お供します！』

『でも…この辺に日陰ってあるんですか？』

人で溢れかえったグラウンド周辺には

確かに日陰のあるような場所は見えへん。

でも、俺は知ってる。

なんせ毎年そこで暇を潰してきたんやから。

『先輩に任せなさい』

「何か分かんないけど、かっこいいです」

競技が始まって盛り上がる生徒達を横目に

俺とAは校舎裏の用具倉庫まで行った。

体育祭の間は、この用具倉庫の中の物は

ほぼ全部グラウンドに出てるから

そこそこスペースがある上に屋根もある。

1年の体育祭でここを見つけたときは

めっちゃ感動したなー。

『ここ、結構居心地いいんやで』

「…さすがですね、先輩」

『校舎裏やから人通りも少ないしええやろ』

そこら辺に置いてあるマットの上に腰掛けて

Aも来るよう俺の隣まで手招きする。

相変わらず二人きりは慣れてへんみたいやけど

今日のところは大人しく座ってくれた。

『でも、良いんですか？こんな秘密の場所、私に教えちゃって』

「まあどうせここ使うの今年が最後やからな」

『あ、』

あれだけ俺の卒業が嫌って言うてたくせに

自分で墓穴を掘ったA。

「やっぱりあほやな(笑)」

『あーもう！先輩と同級生になりたい！！』

「無理」

『来世は絶対、同い年で生まれてきますから』

「来世まで追いかけて来んな」

『冷たいな～』

そう拗ねたように言いつつも

Aの顔はずっとにやついてて

こっちまで笑けてくる。

「何にやにやしてんねん」

『え、顔に出てます？』

「めっちゃ出てる」

『…先輩が笑ってくれたのが嬉しくて。今日元気無さそうだったので』

あまりにも図星を突かれて驚いた。

普段通りにしてたつもりやったのに、

「凄いな、何でそんなこと分かるん？」

『愛の力ですよ！これだけは誰にも負けません』

「自信満々やな(笑)」

Aと居ると、元気が出る。

これも愛の力？なんかな。

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