story 14 ページ14
junta side
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相変わらず隣には並ばず
俺の後ろを着いてくるA。
何か落ち着かへんねんな、これ。
「なあ、」
『え、何ですか?』
「何で隣、来やんの」
『淳太先輩のお隣は心拍数が上がるので、』
うん、そんなことやろうと思った。
「そんなんすぐ慣れるって」
『そんなに隣に来て欲しいんですか!!』
「あーもう、ええから早く来て」
『えっ、ちょ、』
立ち止まって後ろに居たAの腕を
自分の方へと引くと
その弾みでAが転けそうになるもんやから
軽く抱き締めるような形になってしまった。
「大丈夫?」
『あ、あの…えっと、』
初めてこんな近くでAの顔見たけど
意外と可愛い顔してたんやな。
耳まで真っ赤にして、
本人はそれ所じゃなさそうやけど。
「A、」
悪戯半分で俯くAの顔を覗き込んだ。
俺の行動に驚いたのか
ものすごい速さで離れられたけど。
『か、揶揄わないでください!!』
「ごめんごめん、何か可愛くて」
『…先輩は、狡いです』
「そんな俺が好きなんやろ?」
『それは、そうですけど、』
「揶揄われたくなかったら、隣歩いてな」
『…わかりました』
こういう所は素直で単純やから
扱いやすいねんな。
なんて、揶揄ってる内にもうすぐ駅やけど。
『ああ、駅見えてきちゃった』
「電車何時?」
『17時24分のに乗ろうかと』
今は17時、後20分くらいか。
「じゃあ、電車来るまで待つ」
『え、いいんですか?』
「俺との時間は一分一秒が惜しいんやろ」
『何か、今日の先輩意地悪ですね』
って言ってる割には嬉しそうにしてる癖に。
『ほんま、単純やな』
でも、何でやろう。
その単純さが、俺には心地良い。
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音羽 - この小説めっちゃ好きです!更新楽しみにしています! (2020年5月13日 11時) (レス) id: ee26aa0291 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年4月12日 1時