非・シェアハウス【すとぷり】 (ページ6)

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3日目夜ページ6

『は、はい...。』

ドアをそっと開けると、そこには見上げるくらい、背の高い人が立っていた。

る「すみませんAさんっ！

莉犬見てませんか？」

『えっと...莉犬さんならここに..っわっ！』

急に抱きつかれたからびっくりして思わず間抜けな声を出してしまった。

莉「もうっ！Aちゃん！

俺のことは君ずけで呼んでって行ったじゃん！！」

『あっすみません...。』

やってしまった。これからきっと恐怖が始まる。

深々とお辞儀をして、莉犬さんを無理やり出して、逃げるようにドアを勢いよく閉めた。

迷惑にならないよう、最後は静かに閉めたけど。

どんなこと思われるか。

人間付き合いの悪いやつと思うだろう。

それでいい。

誰1人として話さなければ、誰もいじめてこない。

る「莉犬！Aさんが荷物片付けているときにはお邪魔しちゃだめでしょ！」

莉「えっいいじゃん！好きな食べ物とか知りたかったしっ！」

る「それでもだめです今日は！また今度みんなで一緒に聞きましょうよ！Aさんについて！」

莉「ううぅぅぅ...。まぁそれもそうだね！」

る「はい！それじゃあ僕たちがご飯を作る番ですから、台所に行きますよ！」

莉「はぁぁい。」

ドア越しに聞こえてくる二人の会話。

私のことを知られるのが怖い...。

今日の晩御飯いらないかも...。

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“コンコン”

晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。晩御飯要りません。

ちゃんと言えるかな...。

“ガチャ”

『はっはい。』

2ミリぐらい開けてノックに答える。

ジ「あっAちゃん？晩御飯できたよ～。

一緒に食べよう？」

『す、すみません。』

『ばっ晩御飯っ要りませんっ！』

よし！言えた。

これでもうどのドアを閉じればニート生活。

ジ「何言っとんの？一緒に食べようや～。」

つ、通用しない！？

ジ「はよきーや。みんな待ってるで。」

私は腕を掴まれ居間へと連れてかれた。