10日目 深夜 ページ48
会場から空港まで約1時間。
そんな遠くでもなかったが、途中でころん君がイヤホンを忘れたと言い出し、いったん戻って来たから時間はかなりギリギリ。
デジャヴ。
る 「みなさんのバスのチケット買って来ましたよー」
ジ 「パスポートは全員分持って来たやし、飛行機に乗るとするか」
チケットを買いに行っていた2人が帰ってきたことでいざ、フライトへ。(違う)
飛行機の座席は流石に7人全員近くには座れなかったが、目が届く程度の距離差が分かった。
私はさとみ君の隣。
座席順を確認し、ポーカーフェイスで演じ、舞い上がっているところころん君に少し見られた。
顔に出ていたかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
離陸。面白い。
さ 「飛行機は大丈夫なの?」
『うん!むしろ乗り物は好きだよ!』
さ 「良かったよ!ゲロ吐かれたら困るからw」
『さとみ君はデリカシーって言葉、知ってる?』
飛行機が離陸してからはもう寝る時間。着陸予定時刻は、夜中の3時。
それなりに時間があるため、さとみ君はゲームをしていた。疲れてないのかな?
『さとみ君、寝ないの?』
さ 「あ、寝る?光、眩しかった?」
『ホテルで寝るつもりだから大丈夫だけど、さとみ君は疲れてないのかなーって』
さ 「俺はもうちょっとしたら寝よーかなーってとこかな」
『それじゃあ...私、さとみ君に渡したいものがあるんだけど...』
さ 「え。う、うん。なに?」
『これ...さっき貰ったやつなんだけど...』
さ 「なんでこれを俺に?もしかしてこれ、気に入らなかった?」
『違う!あの...昼休みの時、さとみ君写真撮ったじゃん?その時、ケースつけてなかったから。余計な気遣いだったらごめんなさい....』
怒られてもいいと覚悟した。
自分が勝手にしたことだったから。
貰い物だし。
さ 「いいの!?ありがとう!!丁度スマホケースの縁が剥がれててケースなしだったからちょー嬉しい!」
『...!良かった』
「何かお返ししなきゃだね」と口にしたさとみ君にh...はぐをされ、ホテルで寝る予定だったが2時間も前にゆっくりと寝てしまった。
私はこの2泊3日の旅行でみんなに何かあげたいと思っているのであったことにさとみ君は気づかない。
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みいさあきい - おもしろかったです (2020年7月12日 20時) (レス) id: 3840a519e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凡平 | 作成日時:2020年5月30日 11時