非・シェアハウス【すとぷり】 (ページ46)

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10日目　夕方ページ46

な「お疲れ様でしたー！！」

全「お疲れ様でしたーーーっ！」

　盛大な拍手と共に掛け声が響く。
　無事にライブが終わり、各自仕事が終わった人から帰っていく。
　私はリハとライブ中の仕事だけだったので、幸い皆さんの帰るまで少々時間があったため、グッズ室に行くことに。

　〝ピロリン〟

　ピアノの音。舞台の下で伴奏兼演奏をしていたキーボード奏者が軽く弾いていた。
　実言うと私はピアノを弾くことが趣味でもある。習ったことないけれど。
　しかし、ピアノ習っていると間違えられるほどの腕前なため、そこそこは弾ける。

　『お疲れ様です！』

　気づいたら私はその奏者に声をかけていた。

　
ピ奏「お疲れ様です！」

　『ピアノお上手で聞き入っていました！』

ピ奏「それはありがたいお言葉です！...もしかしてピアノ弾きたいですか？」

　『そ、そんな。私は趣味でピアノを弾いているだけなので下手ですw』

ピ奏「きっとそんなことは無いと思います！Aさんの指、長いですから上手いですよ！」

　『そうなんですか！？w』

ピ奏「デタラメですwすみません。一曲弾いてみては？」

　
　私はお言葉に甘えて一曲の一番だけを弾かせてもらうことにした。
　その曲は最近有名になった〝夜に駆ける〟を弾く。
　テンポが速い曲で指がおぼつかないかも。
出来るだけ音を小さくし、弾き始めた。
　

ー ♪ ー ♩ ー ♫ ー ♬ ー

　弾き終わった...部屋にキーボードがあってもしばらく弾いていなかったが割と弾けた。
　奏者から拍手を貰ったが、それだけではなかった。
　なぜか後ろから沢山の拍手が聞こえた。
　

　すとぷりの皆さんではありませんか！！？？

る「すごいです！！Aさん！僕、そんな指が動く人初めて見ました！」

莉「今の曲って〝夜に駆ける〟だよね！！最近聴いてるからわかったよ！」

こ「まじ凄かったんだけどw 」

さ「るぅとはすごい興味持ってそうだなw」

な「そうだねw るぅと君はピアノ好きだから、弾ける同士で共鳴しあいたいんじゃ無いかなw」

ジ「Aちゃん、ピアノ何年ぐらいやってたの？」

　『えっと....ピアノは趣味なので習ったことはありません』

さ「え！？すごw」

ジ「ますまするぅとが共鳴したがるぞw」