3日目 夕方 ページ5
...え。
う、うわぁぁぁぁっ!
び、びっくりした...。
えっと...どなたでしょう。
『何か御用ですか...?』
莉 「Aちゃん!何か手伝えることない?
俺、手伝うよっ!」
『い、いえ。大丈夫です。
それよりも、はっ離して下さいっ。』
莉 「えーっ!じゃぁ、Aちゃんの部屋にいる!」
『は、はぁ...。』
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どうしてこうなった。
私が片ずけをしている所を、じっと見られている。
やりずらい...。
––––正直出て行って欲しい...。
そんなことを初対面の人に言ってしまうと、
これから先、どんな目にあうのか私は知っている。
しかし、私の部屋に人がいることで、手が震えてしまい、うまく片付けられない。
目も合わせず、私の手をできる限り見せないように片付けを進めていく。
突然、赤髪の人が口を動かした。
莉 「Aちゃんの好きな食べ物何ー?」
し、心臓に悪い。
急に喋り出すから。
『えっと...す、するめが好きです...。』
莉 「そうなんだ!渋いね!w
でも、俺も好きだよ!酒とよく合うしね!」
『あっ...私、未成年なんで、飲めません...。』
莉 「そうだったの!?
てっきり俺の年上かと思ってたよー!
女性に年齢聞くのもあれだけど、Aちゃん何才?」
『じゅっ、19です...。』
莉 「え!?まじ!?
俺、22才だよ!近いね!」
私にとって、年上は恐怖...。
『はは、そうですね。』
絶対顔引きつってるだろう。
上手く笑えない。
莉 「んじゃー俺の事、“莉犬君”って呼んでよ!」
何故そうなる。
てかこの人、莉犬って言うんだ。
私の記憶力のなさに落ち込む。
『は、はい。慣れたら呼びますね。』
莉 「えーっ!ん、わかった!じゃあ次の質問ね!えーっとねぇ...。」
こんな雑談をされているうちに、片付けは一通り終わった。
私がわかったことは、
・年齢
・好きな食べ物
・趣味
幸い、過去のことを聞かれなくて済んだ。
片付けが終わった事を言いたいけど、切りのいいところがない...。
“コンコン”
...今度は誰ですか...。
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みいさあきい - おもしろかったです (2020年7月12日 20時) (レス) id: 3840a519e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡平 | 作成日時:2020年5月30日 11時