7日目 夕方 ページ33
ななもりさんの気持ちを持ち、落ち着かないまま大学の単元を受け終わってしまった。
右耳から左耳に抜けるように、全く覚えていない。
幸せが逃げると言われる、ため息が止まらない。
舞 「Aっ!」
『わーびっくりー』
舞 「全然びっくりしてないじゃんw」
『少し考え事をね...。
あれ?そちらの男性は?』
かなり高身長の見慣れない彼が隣に立っていたので、疑問に思った。
舞 「あーっ!言ってなかったね!!
私のか・れ・し♡」
『いつも舞がお世話になっておりますー』
舞 「親か!w」
舞が盛大なツッコミを入れ、その彼氏さんは微笑み、舞の頭をポンポンと撫でた。
舞は幸せもんだねぇ。
どうせなら途中まで一緒に帰ろとなり、大学最寄りのカフェで女子トーク中。(男子1名入り)
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気づけば只今の時刻、5時。
今日は私が晩ご飯を作る番だから早めに帰ろうと思っていたが、それを理由にしては下がれない。
こ 「あれっ!?Aちゃんじゃん!」
あっころんs...ころん様!wちょうど良いところに!
彼氏 「あれ?ころん君じゃん。珍しいねこんなところで会うなんて」
こ 「おー!お前は彼氏君かー!」
同い年なのかな。
お互い名前で呼び合っている。
舞 「え!?A!
知り合いなの!?ころん君と!」
『えっうっうん...』
舞 「なんで早く言ってくんなかったの!
あのころん君!いつも動画見てます!!」
こ 「あっありがとう...」
彼氏 「舞。ころん君困ってるだろ?」
舞 「ごめん。私、すとぷり大好きだから舞い上がっちゃって。でも彼氏君はすとぷりのずっと上だよ!」
あー眩しい。
一刻も早くこの場から去りたい。
『じゃーこれで私帰るわー。じゃねー』
「バイバイ!」と元気に手を振る舞と、浅くお辞儀をする彼氏さん。
『お似合いだなー』
こ 「俺たちも、周りから見れば、お似合いカップルに見られてるかもよ?」
『そんなことはないですよ』
こ 「はいキスの刑ー」
『は!?』
日が傾き始め、2人の影が後ろに伸びている。
その影には、手を繋ごうとしている男性が写っていた。
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みいさあきい - おもしろかったです (2020年7月12日 20時) (レス) id: 3840a519e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡平 | 作成日時:2020年5月30日 11時