非・シェアハウス【すとぷり】 (ページ32)

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7日目　正午ページ32

押し倒され、ななもりさんに腕をガッチリとおえられている私。

　本当にこの家の人たちの思考回路が全く読めない。

　しばらくの沈黙の間に、だんだんと顔が近づいてくる。

　 3センチ....。

な「あの時Aちゃん、意識がふわふわしていたから記憶にないと思うんだけど」

　 2センチ...。

な「だから、もう一度、あの時と同じことしてあげる」

　

　 1センチ......。

　

な「....好きだよ」

　私は思わず強く目を瞑る。

　しかし、口のへの感触は来ず、薄っすらと目を開けると、顔ギリギリ...キス寸前で止まっていた。

な「あははははwAちゃん可愛い！
　ピュア！天使！w」

　笑い転げているななもりさんに、私はほっぺたを膨らませる。

　顔も赤くなっているからタコみたいだ。

　『私っもう行きますからっ』

　私は言い放つように、この部屋から抜け出そうとした。

　〝ドン〟

な「今のは本気だから...ね？
　 Aちゃんの答えを聞かせて欲しい」

　後ろから耳元で囁かれると崩れ落ちそうだったため、逃亡した。

な「言ってしまったー....」

　ななもりさんが一つ落とした言葉は、誰に向けられたのか知らないまま。