6日目 午前 ページ23
看病って...移しちゃう...。
『いっいいですよ...寝れば治りますし』
ジ 「ダメだよ、ちゃんとご飯食べて、お薬飲んで寝ないと治らないよ?」
こ 「じゃー僕ー薬とかゼリー買ってくるー!」
さ 「俺はお粥作るよ。
普通のご飯より、お粥の方が食べやすいでしょ?」
莉 「俺は体温計と冷えピタ探してくるっ!
確か、引き出しの奥底にしまっていたはず」
な 「俺はころちゃんと同行する。
こいつが余計なもん買わないよう見張るわ」
こ 「なんでだよw」
る 「すみません....僕今日、バンドの皆さんと打ち合わせがあるので看病できません....」
な 「しょうがないよ!
集合遅れる前に行って来なっ!
俺たちでやってるから」
ジ 「俺のやる事なくなっちゃったから、Aちゃんのそばにいるよ」
『すみません...熱ごときでこんなにもバタバタさせてしまって....』
ジ 「俺たちがAちゃんを一刻でも早く治って欲しいからこんなことしてるんだよ。
ほらっ、早く横になって」
皆さんがそれぞれのところに行った後、私は言われるがままベットに倒れ、その人が頭を優しく撫でてくれた。
しかし私は、シェアハウスの1人でしかない私を、何故こんなにも熱が治るように努力したのか気になった。
『あの...』
ジ 「ん?」
『どうしてみんなこんなにも私を気遣ってくれるのですか...。私はそこまでしなくても大丈夫ですのに...』
ジ 「.....」
ジ 「好きだから」
ジ 「みんな、Aちゃんの事が好きだからこんなにも動いてくれているんだよ。」
私はその言葉で呆気を取られてしまった。
みんなが...私を好き......?
いや、そんなはずない....。
期待しないで、私。
嘘かも知れない。
だって、私のことが.....すき?
その言葉を聞いてしまって顔が沸騰した。
その人も私も、私の顔が十分に赤くなっていることが確認できる。
ジ 「期待してええんやで。
あってから間もないけど、みんなAちゃんに一目惚れだったんや。
だからみんなで抜け駆けなしで、Aちゃんが惚れた人でよしって事を話してたんやけど...
俺、我慢できなそう....」
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みいさあきい - おもしろかったです (2020年7月12日 20時) (レス) id: 3840a519e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凡平 | 作成日時:2020年5月30日 11時