265 Taiga side ページ15
Taiga side
樹「北斗もきょもも、喧嘩してる場合じゃないでしょ」
Aが振り返って手を振ったあと、ため息をつきながら樹が俺らに呆れている
別に…喧嘩ってわけじゃないし
ただ空気を悪くしたのは事実で
大我「ごめんなさーい」
素直に謝る
だってさ段々と近づいたはずのお前との距離が
北斗のせいで離れてしまう気がしたんだ
いや、北斗のせいなんてそれは違う
不器用すぎる俺はうまく立ち回る事ができなくて、空回りしてまたお前が遠くなっていくようで俺は焦っちゃうんだ
だからさっきのはただの八つ当たりでしかない
そんなの自分でわかってるよ
Aが北斗を避けてたのが俺の為を思ってなのは知ってる
それが嬉しい反面お前を苦しめてる、その理由が俺なんて嫌だった
だからそんな事しなくたっていい、そうどんだけ言ったって頑固なお前は頑なに意思を曲げなかった
なのに委員会のあの日何があったの?
勇気が出ない俺は聞けなかったんだ
でもあれ以来また少しずつだけど北斗の隣で笑っているお前がいた
くるくるくる、同じところを回っては繰り返し
ジェシー「ほら、綱引き始まった!」
ジェシーの言葉に大勢の中でもすぐに見つけてしまうお前の姿は眩しくって俺の事を月というお前は太陽みたい
月と太陽はいつだって背中合わせ
交わる事なんてないのかも
何度か色んなクラスと対戦しているところを
ぼーっと眺めていると樹が少し大きめな声で叫んだ
樹「あ、A転けた!」
遠くの方には対戦相手の慎太郎のクラスが思い切り引っ張った瞬間膝から転げるA
え、大丈夫なの?
風磨「あいつ、あぁいうとこあんだよな。ちょっと鈍臭いというか」
樹「大丈夫かな?怪我してないといいけど」
風磨「立ち上がったから大丈夫じゃない?」
俺だって言葉に出して心配したいのに
風磨や樹に先を越されてしまうから
出かかった言葉が喉につっかえて苦しい
高地「お前はすぐに顔にでるね」
大我「うるさい」
今は敵同士だろ
隣のクラスなんだから、高地は入ってくんな
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メル(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。凄く面白かったです!続き待ってます。ゆっくりマイペースで構わないので、更新頑張ってください!! (2021年10月7日 0時) (レス) @page36 id: f2d8a12391 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なな(プロフ) - おかえりなさい!私的に、あわよくばきょもさんと、、、くっついてほし、い、 (2021年10月3日 14時) (レス) @page32 id: ae0489c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
sora - 待ってました‼続き待ってますが無理せず頑張って下さい‼ (2021年10月3日 3時) (レス) @page32 id: 3d21003da1 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - こんばんは!一気に読んじゃうくらい素敵な作品でなんでもっと早くこの作品に出会えなかったんだろう、、と思ってます!このメンバーと楽しい学校生活送りたかったーーって思いました!笑 続き読みたいですが、無理せず頑張ってください^^ 更新楽しみに待ってます! (2021年10月2日 4時) (レス) @page32 id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
運悪chan(プロフ) - 初めてコメントします。続きずっと楽しみにしていたのでまた更新再開してくださると嬉しいです! (2021年9月30日 17時) (レス) @page32 id: e5f2b11791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名ちゃん | 作成日時:2019年1月7日 22時