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三年生、二日目
なるべく北斗と同じにならないように
一本電車を遅らせてギリギリで学校につくとこっそり教室を覗いた
樹と風磨は朝練かな？あのバスケ部気まぐれだからな…
大我はまだ来てない。私よりもギリギリで来るのかも
北斗は、もう自分の席に座っていて
音楽を聴きながら眠そうに本を読んでる
せっかくギリギリで来たのに
北斗以外まだ誰も来てないなんて予想外
北斗と二人なんて心臓に悪い
かと言ってこのままドアの前で覗いてたら怪しいし
音楽聴いてるし本読んでるしそっちに集中してるし後ろのドアからこっそり入ったらバレないかも
北斗が気付く前に座ってしまえばこっちのものだし、皆来るまで寝たふりしとけばいいんだ
後ろに回ってこっそり教室に入る
音を立てずに椅子を引いた
北斗は本を読み続けてる
よし、寝ちゃおう！！
北斗「おはよ」
ですよね
バレないわけないよね
久しぶりに北斗から話しかけられて
そのたった一言で朝の冷え切った身体の体温が
一瞬で上昇するのが分かる
バレてしまったのはもう仕方ないし
無視しちゃえばいいんだ
そしたらそんな最低な女の子に北斗だって
もう二度と挨拶だってしてこなくなるでしょ
熱を冷ますにはそれしかない
だけど北斗は体を半分こっちに向けて私の返事を待っていて
「…おはよ」
そんなの無視、できるわけない
それだけ聞いたら満足したのかまた前を向いて本を読みだす北斗に、隣の席だった時の事を思い出した
その本って面白いの？なんて質問に
興味ないくせにって笑ってくれたり
放課後に食べたスイーツの話
バイトでの謙ちゃんが面白かったとか
それでこそ昨日見たテレビの話だとか
何でもない話を、朝からしてたよね
そんな日常を無くしたのは私で
背中を向けられて少し寂しく思った気持ちを
どっかいけ、どっかいけって
机に顔を伏せて聞こえないように呟いた
ああ、せめて私が北斗より前の席だったら
北斗の背中を見なくて済むのに
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無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます。無事最後まで書き切れるよう応援していただけると嬉しいです。 (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - みるくてぃーさん» コメントありがとうございます(^^)オチまでもう少しの予定なので、引き続き楽しんでもらえると幸いです。続編もどうぞよろしくお願いします(｡>_<｡) (2019年1月7日 22時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - とても面白いです！「〇〇くんオチがいい」というコメントも多いですが作者さんの作品なら私は誰オチでも嬉しいです笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - いつも楽しみに見させていただいております！更新が毎日楽しみで仕方ありません笑やっぱり最後は北斗くんオチが良いなと思っちゃってます笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - さくらさん» 労いのお言葉ありがとうございます(｡>_<｡)あっちいったりこっちいったりの主人公でモヤモヤされるかもしれませんが、どっちに転ぶのか最後まで応援していただけると嬉しいです。更新頑張りますm(__)m (2018年12月18日 15時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年11月25日 20時
