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廊下からガヤガヤ大きな声が聞こえてきて
じゃあな、と数名に手を振りながら
教室に入ると樹は私の前に座った
樹「お前らね、先行くなよ同じクラスなんだから」
「樹何で前座るのあっち行ってよ」
樹「ひどくね？お前黒板の文字読めない？」
"とりあえず好きな席！"
樹「風磨もいるし俺ら皆友達だろ？」
風磨「嫌ならお前が違う席行けば？」
大我「風磨なんでそんな事言うの！本当にどっかいっちゃったらどうすんのさ」
いや本当に移動したいんだけど
だってさ
樹「北斗〜、遅えよ。こっちこっち」
こうなるって分かってたもん
こんな気まずすぎる席あったもんじゃない
どうみても私が邪魔者だ
北斗「俺窓側がいいんだけど」
大我「そうだよ北斗といえば窓側なんだから」
フン、と踏ん反り返る大我に私の隣のニヤニヤした視線が嫌という程目に入る
風磨「何まだ争ってんの？それとも喧嘩？」
樹「そうなの聞いてよ風磨」
ちょっと樹余計なこと言わないで！
バカバカしい…そうため息をついて
窓側に移動しようとする北斗
ああもう！！！
「北斗！！！」
思わず名前を叫んで引き止めた
久しぶりに口に出した北斗の名前は
久しぶりしてはなんだか心地が良くて
北斗「…なに？」
「えっと」
だけど冷たく感じる北斗の視線にすぐに言葉を失った
樹が風磨に余計な事を言ってしまいそうで
慌てて北斗の名前を呼んだけれど
これじゃ逆効果
風磨絶対変に思ってるよ
後先考えずに行動してしまう私
そんな時いつも助けてくれたのは北斗だった
皮肉にもこんな時に北斗の優しさを思い出してしまう
だけど、助けてくれたのは北斗じゃない
大我「北斗、俺の前ね」
大我で
少しだけおかしくなってしまった空気を大我が引き戻してくれる
北斗「なんでだよ」
樹「いいじゃん俺の隣だし」
北斗「絶対うるせえじゃん、この席。今年受験だぞ。授業中は話しかけてくんなよ」
樹「俺ずっと寝てるから大丈夫」
大我「俺って意外と真面目だから大丈夫」
風磨「問題はAっしょ、うるせえんだよさっきから」
風磨はいつものように私の髪の毛をグシャグシャに撫でる
「やめてよ」
良かった、いつもの風磨だ
変に思われずになんとか助かったけど
ねえこの席はヤバイよ
"お前ら早く席につけ"
先生！
席替えいつですか！！
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無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます。無事最後まで書き切れるよう応援していただけると嬉しいです。 (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - みるくてぃーさん» コメントありがとうございます(^^)オチまでもう少しの予定なので、引き続き楽しんでもらえると幸いです。続編もどうぞよろしくお願いします(｡>_<｡) (2019年1月7日 22時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - とても面白いです！「〇〇くんオチがいい」というコメントも多いですが作者さんの作品なら私は誰オチでも嬉しいです笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - いつも楽しみに見させていただいております！更新が毎日楽しみで仕方ありません笑やっぱり最後は北斗くんオチが良いなと思っちゃってます笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - さくらさん» 労いのお言葉ありがとうございます(｡>_<｡)あっちいったりこっちいったりの主人公でモヤモヤされるかもしれませんが、どっちに転ぶのか最後まで応援していただけると嬉しいです。更新頑張りますm(__)m (2018年12月18日 15時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年11月25日 20時
