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Your side
北斗の隣を離れてからしばらく経った
「また次誘うわ」
あれ以来北斗は私のところにくる気配もないし
接点がなくなった私たちはほとんど話す事もない
朝の駅から学校への道のり
何度か北斗を見かけた
一緒のクラスなのに
見かけたなんて表現おかしいけれど
「松村」
隣の席になる前まで呼べていた名字でさえ
呼べなくなってしまったんだもん
今じゃクラスメイト以下だよ
一人でいる北斗は相変わらず本を読んでたり
雪が降った日は慎太郎達に雪をぶつけられて
少し機嫌が悪くなりながらも
みんなで楽しそうにぶつけあったり
そんな日はこっそりと笑った
雪の中で見る北斗はモノクロの世界にいるみたいで
雪に映える北斗の黒髪は色がない世界でも綺麗だと思った
隣にあの女の子いるのを見かける日もたまにあって
北斗はその子のために読んでた本をしまってあげると、隣で女の子が嬉しそうに笑った
私だけの特権だったのに
そう寂しく思ってしまうけれど
自分で決めた事だから
そんな日はなるべく前を見ないように俯いて
気持ちを奥へ奥へとしまいこむんだ
そんな私を樹が一番心配してくれた
樹「お前ら、いつんなったら仲直りすんだよ」
ごめんね樹
喧嘩してるわけじゃないから
仲直りもないんだよ
私が一方的に押しかけて
一方的に逃げ出しただけ
大我と向き合う為には
これしか選択肢がなかったんだ
色んなものを抱えて走ること
私にはできなかった
樹「きょもと付き合ってるわけじゃないんだよね？」
付き合って、ないはず
相変わらず大我はうちに入り浸るし
前よりも距離は近くなったけれど
だけど…付き合おうって言われてないもん
この手を離して欲しくない
そう言った大我に離さないと決めて
笑っていてほしいと言った大我に
ありがとう
それだけ答えた
逆に大我はあれ以来
北斗との事を何も言わなくて
何を考えてるかわからない大我に
ちょっとだけ不安になる
樹「もうすぐ春休みだぞ、どうすんだよ」
このまま休みに突入しちゃってクラスも変わったら北斗との接点は本当に無くなっちゃうね
このまま逃げたままなんてずるいけど
北斗への気持ち忘れるにはちょうどいい
奥へしまった寂しいって気持ちは
他の色んな気持ちの下敷きになればいいんだ
「早く夏が来ないかな」
樹「気が早いよ」
季節が変わればきっと見える景色も変わるはずだよね
.
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無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます。無事最後まで書き切れるよう応援していただけると嬉しいです。 (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - みるくてぃーさん» コメントありがとうございます(^^)オチまでもう少しの予定なので、引き続き楽しんでもらえると幸いです。続編もどうぞよろしくお願いします(｡>_<｡) (2019年1月7日 22時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - とても面白いです！「〇〇くんオチがいい」というコメントも多いですが作者さんの作品なら私は誰オチでも嬉しいです笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - いつも楽しみに見させていただいております！更新が毎日楽しみで仕方ありません笑やっぱり最後は北斗くんオチが良いなと思っちゃってます笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - さくらさん» 労いのお言葉ありがとうございます(｡>_<｡)あっちいったりこっちいったりの主人公でモヤモヤされるかもしれませんが、どっちに転ぶのか最後まで応援していただけると嬉しいです。更新頑張りますm(__)m (2018年12月18日 15時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年11月25日 20時
