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「一度、お姉ちゃんが学校に大我を迎えに来てたじゃん。あれは？」
大我「退院してちょっとしてから仕事が一段落ついて、カスミにお礼したいからって。お母ちゃんが御馳走するってカスミを誘ったんだけど」
お前の16歳の誕生日から数ヶ月が経って
二年生になった俺たち
あの日からお前の家に行くことも減って
俺の笑顔も心なしか減っていた
笑ってるし、楽しいんだけど
なんか違うんだよね
お前のいない日常に慣れなくて
それでもいつまで経っても仲直りしない俺たち
みかねたカスミが
『放課後学校まで迎えに行くから、Aも連れて来ること』
そう言ったんだ
チャンス、だと思った
お前の笑顔が取り戻せるなら
自分の母親だってお前の姉ちゃんだって
なんだって利用してやるつもりだった
放課後、すぐにお前のクラスに行ったけど
お前の姿はもう見当たらなくて
下駄箱まで急いで向かうと
ジッと外を見たまま動かないお前を見つけて
声をかけなきゃ
なのに
喉が渇いて声が上手く出ない
ベタつく汗が鬱陶しい
きっと走ったせいだ
そう言い聞かせた
なんでもない
緊張なんかしてない
声をかけるだけ
昔みたいに
一言
"A"
そう名前を呼ぶだけ
だけど名前を呼ぶ前にお前は俺に気づいて
振り返って一瞬、合った目は
どこか俺を軽蔑するような
そんな目をしていた
お前は履きかけていた靴をまた上履きに履き替えて
大我「ちょ…！」
俺の横を走って通り過ぎる
引き止める暇もなかった
お前のあんな目は今まで見たことなくて
俺は動くことができなかったんだ
ここまで嫌われてしまったのかと
もう俺はお前を笑顔にする事は叶わないのかと
俺は酷く落ち込みながら
カスミの車に一人乗り込んだ
『1人で来んなって行ったじゃん』
大我「うるさい早く車出して」
ここに居たくない
泣き出してしまいそうな気持ちを
早くここに置き去りにしてしまいたかった
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無名ちゃん(プロフ) - ポップコーンさん» ありがとうございます(^^)なかなか進まない展開で申し訳ないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです(^_^) (2018年11月26日 14時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 切なくて切なくてもどかしくてもどかしくて…ここからの展開が楽しみすぎて夜も眠れません！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえると励みになります！頑張ります(^^)これからも楽しみにしていただけると嬉しいです (2018年11月20日 13時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！！最近占ツク見てなかったんですけど、急に占ツク開きまくるようになりました笑笑更新これからも頑張ってくれたら嬉しいです！！ (2018年11月17日 23時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年10月3日 21時
