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北斗の優しい声に



なぜだか泣きそうになった事




北斗に知られたくなくて







「別に北斗だけの図書室じゃないし」









なんて咄嗟に変な意地をはった





だけど北斗は隣に座って








北斗「可愛くないね」









また優しく笑うから泣きそうになる






北斗「なんか話すの、久しぶりに感じるね」






何週間も、何ヶ月も話してないわけじゃない







北斗「変だよな、毎日顔合わせてるのに」







たった数日






それだけなのに


懐かしく感じる優しい声が心地よくて



私に流れる時間を少しだけ穏やかにした








「私も同じこと思ってた」







流れる柔らかい空気に身を任せると

さっきはった意地の事なんか忘れて




素直に自分の気持ちを伝えたくなった






北斗「なんでそんなに泣きそうなの?笑」






北斗は何度だって優しく笑う






ねえ北斗






北斗の優しさは私を酷く弱くさせて



その度に強くならなきゃ



そう思わせてくれるんだ



「何でだろうね」



北斗「帰り、ジェシーと京本がAの事探してたよ?」




「別に…約束してるわけじゃないし」




北斗「毎日毎日ジェシーは熱心にやってくるね」



「楽しいけどちょっと困る」



半分本当で半分は嘘



ジェシーが来る事自体は嫌じゃない


楽しい

困らない





だけど北斗がさ



俺は関係ないよ、って


そんな風に窓の外見てる事


遠く感じちゃう事


それが楽しくない

それが困る





北斗「困ってるなら嫌だって言えばいいのに、お前は流されやすいの?それとも優しすぎるの?」




北斗は少し色が抜けて明るくなった私の髪をクルクル回す







「優しくなんかないでしょ、私は」







かと言って流されてるつもりもない



全部ちゃんと自分の意思だ








「私ってジェシーに何かしちゃったのかな?」





だけど何でこうなっちゃったのかわかんない



ジェシーは何でこんなに私に構うんだろう








北斗「お前は何もしてなくても、相手のスイッチを入れる天才なんだよ」









何それ

私にわかるようにいってよ








北斗「ストップボタン押してやんねえとな」





北斗は指に絡まった髪を軽く解いて
またよくわかんない事を言う





北斗との距離が近くて



なんで、気まずいなんて悩んでたんだろうって
自分をバカらしく思った






「クリスマス、楽しみだね」




北斗「話噛み合ってねえよ?笑」









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設定タグ:松村北斗 , 京本大我 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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無名ちゃん(プロフ) - ポップコーンさん» ありがとうございます(^^)なかなか進まない展開で申し訳ないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです(^_^) (2018年11月26日 14時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 切なくて切なくてもどかしくてもどかしくて…ここからの展開が楽しみすぎて夜も眠れません! (2018年11月24日 17時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえると励みになります!頑張ります(^^)これからも楽しみにしていただけると嬉しいです (2018年11月20日 13時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - めっっっちゃ面白いです!!最近占ツク見てなかったんですけど、急に占ツク開きまくるようになりました笑笑更新これからも頑張ってくれたら嬉しいです!! (2018年11月17日 23時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名ちゃん | 作成日時:2018年10月3日 21時

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