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教室に戻ると文化祭の実行委員の子が
仁王立ちで教室のドアに立っていた。
『何二人してサボってんのかな？』
「ちがうちがう！みんなの為に情報収集を…」
樹「そうそう！みんなの為に！」
『そんっっっなにみんなの為に働きたいんだったら放課後二人でおつかい行ってきて。
これ必要なもののメモね。』
樹「ちょっとまって俺部活なんだけど！」
「北斗〜！！」
一緒についてきて！と北斗に泣きついたのに
北斗「俺バーイト。」
甘々のはずの北斗はたまに厳しい。
樹「人でなし！」
北斗「いやそれは言い過ぎでしょ」
断りきれず放課後、樹の自転車に二人乗りして買い物に出かけた。
「北斗に誤魔化しといてっていったのに。ひどくない？」
樹「ぜってぇチクったよなあいつ！」
「別にサボってたわけじゃないのにね！」
樹「ちょっとスパイごっこしてただけなのにね！」
ねー！と、声が揃う。
「ちょっとアイス買ってから行こうよ」
樹「ちょっとくらいいいよね」
やっぱりこう言う時は樹と気があうのだ。
「はあ、樹といると気が楽だ。」
樹「どういうことだよ。」
「なんか最近色々疲れた」
そう呟いて自転車の後ろから樹の背中にうずくまる。
最近はやたらと大我に絡まれたり
いまだに大我が何考えてるのかわかんない。
北斗の事敵対視してるのも意味わかんない。
振り回される一方で辛い。
北斗はいつも私に優しくて
それに何も返せてない自分も嫌いで。
北斗の為に私も何かしてあげたいと思うのに
私はいつも自分の事ばかりで
北斗に迷惑をかけてばっかりだ。
樹「Aが弱音吐くなんて珍しいね」
「まあね。強い子だからね、私は」
ほんとは、弱い。
弱い自分が情けなくて。
樹の背中にギュッと捕まると
樹は前を向いたまま
樹「女の子は弱くていいんだよ。
弱ってる顔見られたくなかったらさ
背中くらいいつでも貸してあげる」
そういってゆっくり自転車を漕ぐ。
樹の言葉に少し涙が滲んだ。
細い樹だけど、やっぱり男の子で。
借りた背中は大きくて
少し意識してしまって照れる。
「いい。樹背中汗かいてるし。」
樹「うそだ！！！俺もしかして汗くさい？！」
照れ隠しにいつもの意地悪をした。
樹、何も聞かないでくれてありがとう。
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しなもん(プロフ) - 更新ありがとうございます！切ない北斗君も見てみたいなあっていう勝手な思いです笑次の更新も楽しみにしています！ (2018年8月29日 1時) (
レス) id: 34b259618c (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - しなもんさん» コメントありがとうございます。当初は北斗君の予定でしたが話を進めるにつれて私自身も迷っている最中で…その辺も含めて楽しみにしていだけると嬉しいです(^^) (2018年8月27日 21時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
しなもん(プロフ) - 初コメ失礼します！更新とても楽しみにしています。勝手ながら大我落ちで期待しています！ (2018年8月25日 12時) (レス) id: 34b259618c (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 千明さん» ありがとうございます！更新頑張ります(^^) (2018年8月23日 19時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
千明(プロフ) - 初コメです!!こうしんが待ち遠しいです!! (2018年8月23日 10時) (レス) id: e60e9bf1ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年8月22日 1時
